「あっという間でした」ハンターキラー 潜航せよ 櫓上 穣二さんの映画レビュー(感想・評価)
あっという間でした
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原作本からは大胆にカット&アレンジされていますが、まあ上下巻であれだけのボリュームを2時間に収めるのはさすがに無理ですね。
冒頭のロシアの原潜が内側から爆破された理由など何の説明もなく、原作読んでいない方には分らないだろうなと思うのですが、そういった説明くさいものや背景などは全くすっ飛ばしてどんどん話を進めていくところは逆に潔いと思いました。
原作はどちらかというと政治、陰謀、金融、マフィアなどの暗い要因に加え、潜水艦もの特有の重苦しさによって、読み続けるのが苦しくなるくらいでしたが、それらをすべて割愛して、一流の爽快なアクション映画に仕立てたところはすごいと思います。
エンディングも原作とは全く違っていますが、あれはあれで感動しました。ちょっとロシア側に美味しいところを持っていかれ過ぎの気もしましたが。
男同士の、上官と部下の、潜水艦乗り同士の信頼、友情、そういったものには、素直に感動しました。
ただ、後半の、フィヨルドに潜航して音感機雷を避けるために、艦内でみんなが息をひそめる一番はらはらのシーンで、映画館の後ろの方から思いっきりiphoneの着信音が響き渡ったのには、あまりのタイミングの良さにあきれるやら笑ってしまうやら。
4/20(土)TOHOシネマズ上大岡の13:55からの回を観ていた我々は、あの時点で機雷が爆発して全員遭難してしまいましたとさ。
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