「骨太の側面もある軍事アクション映画」ハンターキラー 潜航せよ りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
骨太の側面もある軍事アクション映画
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ロシア近郊の北極海で米国の原子力潜水艦が消息を絶つ。
調査のため送り出された攻撃型原子力潜水艦の艦長は叩き上げのジョー・グラス(ジェラルド・バトラー)。
探索の結果、米原潜とともにロシア原潜が沈没しているのを発見し、ロシア原潜に生存者がいることを発見、艦長のアンドロポフ(ミカエル・ニクヴィスト)する・・・
というところからはじまる物語で、潜水艦の攻防と並行して、地上でのネイビーシールズの行動も描かれる。
ネイビーシールズのミッションは、原潜事案の視察に向かったロシア大統領の行動を探ること。
そのなかで、ロシア側に不穏な動きがあることを察知する・・・
と展開するのだけれど、これまでの米ソ対立のなかでの軍事アクションだと、先手必勝といわんばかりの激突になるのだが、いまのご時世、そう簡単ではない。
この映画で興味深いところは、米国の少将が必死になって軍事衝突→開戦を避けようとするところにあり、そのための軍事行動がとられるところ。
少しだけ「ネタばれ」させてもらうと、戦争回避のために、ネイビーシールズの作戦は、ロシア大統領の救出に途中で変化する。
こんなことは、ホント、ひと昔前の米国戦争アクションでは想像もできなかった。
こういうあたり、結構、骨太といえるでしょう。
さて、その後はハラハラドキドキの連続。
前半、アクションを抑えている分だけ、後半のドンパチが活きてくる。
出演陣ではミカエル・ニクヴィストが儲け役。
『ミレニアム』シリーズで、主役のジャーナリスト・ミカエルを演じたひとだが、この映画が遺作になった。
まだ、60歳前で、意外に若かったようです。
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