ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男のレビュー・感想・評価
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日本映画界も続いてほしい
詰め込み過ぎで、逆に内容が薄い
あの試合と翌年の決勝をテレビだがライブで観ていただけに、映画の題材にしたかった気持ちは分かる。しかし、2時間ほどの中に描こうとするには、内容を欲張り過ぎて、逆に1つ1つが薄くなってしまっている。2人を主人公にして、その生い立ちから試合のよさまでも描くには無理があると感じた。片方を主人公にすると、片方が適役に描きやすくなるし、あの試合の奥深さを伝えられないと感じたからなのだろうが、そのためにボルグやマッケンローの葛藤が逆に伝わりにくくなっているし、試合の奥深さやよさも伝わらなくなっている。試合そのものが素晴らしく、そのまま当時のフィルム再生した方が、2人の魅力やテニスの魅力を伝えることができたように感じた。
ただ、あの2人の試合と2人が残した歴史の素晴らしさ、それとそこに焦点を当てた監督の着眼力に、ポイント3。
ミニマルながら重厚
実は2人は・・・・同士だったという衝撃!
昭和な時代は、今みたいにネットや情報が少なくとも、あらゆるジャンルのチャンピオンの名前は皆んな知ってた。
録画機器もなく情報が薄い分、自然にアンテナを張って、世間を知るのが普通だったんでしょうね。
この試合は、高1の頃・・・
最後の勝利したボルグのあのポーズは鮮明に覚えてる。
翌年は、マッケンローがリベンジした試合も凄かった!
ただただ凄い試合って記憶しかないので、この邦題通りの2人のイメージでしたが・・・
ボルグも少年期は、マッケンローもビックリの悪童って話にはビックリ@@!
才能開花後も王者としてのプレッシャーと戦い続け、マスコミ対応も含め追い詰められてたとは・・・・
そんなボルグを演じるスベリル・グドナソンが、まさに”ボルグ”!!!!
哀愁漂う姿が、美しく凄い!
マッケンローもマナーが悪く暴言を繰り返す荒くれ者としてヒール的に有名になるも実は、繊細でシャイな超天才!
そんなマッケンローを演じたシャイア・ラブーフ
過去名だたる超大作に出演しながらイマイチだった彼もやっとハマり役に出会った感じの躍動感が素晴らしい。
2人の役者さんが、本人たちが憑依したような錯覚に陥る衣装の再現性や映像と構成も良かったです。
現代の方がスピードも技術も優ってるのは分かっていても、人間味丸出しのライバル関係にスポットを当て死力を尽くしての戦いは脳裏から消えない。
同世代のスポーツ好きにはオススメの☆4.5
熱くなった
名テニスプレイヤー、ビヨン・ボルグとジョン・マッケンローの1980年のウィンブルドン決勝戦で繰り広げた激闘を映画化したものなんだんけど、私自身は、マッケンローの伝記モノなんだろうとマッケンロー好きだった私は大変に楽しみにして見にったのですが、私の誤解もあり、「あっ、あの試合の映画なんだ」と少し面喰いました・・・・
しかし、内容は大変に良く、ビヨン・ボルグの怪人ぶりなのでは、良く描かれていたけど、強いて難を言うと、テニスの試合がいまひとつ迫力や緊張感が伝わらなかったかな・・・
ま、試合の結果は知っているのですが、見ていて熱くさせられたましたが、もう少し映画を見終わってこちらが「ハーハー」と息遣いが荒くなる作品であればもっと良かったかな。
しかし、驚いたのは、試合をするふたりが同じ控室なんだ・・・
また、この手の映画を見ていると悔しくなってしまうのは、人生で大きな飛躍を遂げる人は、必ず、フェアなライバル関係が存在する事・・・・
最後の飛行場のシーンは、凄く良かったな・・・・・
あのふたりの周りだけ空気が綺麗だっただろうな・・・・
しかし、ビヨン・ボルグとジョン・マッケンローもそうだけど、別の対戦の選手たちも、似ていると言うか、よく勉強して演じたよな・・・
ある意味、似すぎて笑いが出る場面もあったな・・・・
当時は、私自身知りませんでしたが、ビヨン・ボルグもジョン・マッケンローも似た者同士だったんだな・・・
懐かしくそして苦悩を知る
当時、深夜のNHK放送で見たウィンブルドン決勝。て言うか、ボルグのウィンブルドン5連覇に至るまでの苦悩、そしてそれを阻止せんとする挑戦者マッケンローの苦悩。
しかし出てくる役者さんよく似てる。特にボルグはそっくりです。マッケンローだけはちょっとガッカリだったけど、雰囲気は悪くない。他にゲルライティスもよく似てた。コーチのベルゲリン(だったっけ)さんやマッケンローのお父さん。私の記憶の中ではそっくりでした。婚約者のマリアナ・シオミネスクさんはちょっと細め。ボルグ引退の要因は彼女のせいだと思ってたけど、彼女も苦悩してたのね。
試合のシーンは多分実際の映像にデジタル合成で役者さんの顔を加工してるんだと思います。残念ながらカットが細切れでもう少しじっくりプレイを見たかった。ボルグのバックハンド、マッケンローのほとんどノーアクションのボレースタイル。
ボルグのラケット、ドネーのボルグプロ。マッケンローのウィルソンのジャック・クレイマー・オートグラフ。小道具も懐かしい。
昔ボルグやマッケンローのファンだった方は見たほうがいいと思います。
二人のウェアにフィラとタッキーニのマークが無い!残念!
試合の臨場感が素晴らしい
なかなかの作品。
リメンバー1980
何もかもが懐かしい。
1970年代後半~1980年を象徴する、名選手の二人「ビヨン・ボルグvsジョン・マッケンロー」で最初から最後まで描いていました。
ほぼ主役はボルグで、比較対象としてのマッケンロー。
ボルグの内面性を深掘りしていくスタイル。
ボルグの5連覇がかかったウィンブルドン決勝がクライマックス。
ググると簡単に出てくるはずなので、結果を知りたい人はすぐにネットを見ればいいのだけれども。
結果を知ってても、どっちが勝ってもいいと両方応援したくなった、あの名試合の興奮再現度が高くて、うれしかった。
邦題のサブタイトルのように、氷と炎、水と油、冷静な紳士と悪童、と対比されることの多いライバル関係ではある二人。
「実は仮面を被っているだけで、子供のころのボルグはマッケンローと大差ない悪童だった。闘争心のアピールの仕方が違うだけで、勝利にこだわり、仮にチャンピオンであろうと世界一を目指すチャレンジャーであり続ける本質は一緒」なのだな、と感じさせてくれました。
なので、観終わると邦題って合わないな、とも思ったり(笑)。
ボルグ役は徹底してそっくり。
マッケンロー役が細くて、もうちょい顔が丸いといいんだけど、と外観について最初は思ったけれど、観てるうちに内面や抗議シーンでの喋り方でどんどん「似てるなぁ」と印象がよくなっていきました(元々右利きの役者さんなのかな?マッケンローのフォームがちょっと崩れてるのが気になったりはしましたが)。
ところで、蛇足感満載のエンディング・テロップでした。
まるでその後マッケンローに負けて、ボルグが引退したみたいな。
あれは、過密な選手権スケジュールに対して、ボルグが抗議の意味でとったパフォーマンスじゃなかったっけ?
それから、二人に絞った話なので仕方ないけど…
大会が始まるまで(1979年を最後に四大大会をリタイアしたジミー・コナーズはともかくとして)、イワン・レンドル、ロスコ・タナー、フィル・デントらの立場は?
と思わなくもなく。
と、あの時代に熱中して観ていたおじさんは突っ込んでしまうのでありました。
Wow
観てきました。
スゴいとは思う
しょうがないけど…浅い。
プレッシャーと孤独からの解放
テニスの事をあまり知らなくても無問題!
マッケンローについては、当時キレ映像が繰り返しTVで流れていたし、CMにも出ていたので覚えていますが、ボルグの記憶は全くありませんww
そんな私でも、試合シーンの迫力に大興奮。
ルールを知らなくても、両者互角の手に汗握ぎる展開にドキドキハラハラ!
テニスボールを通して繰り広げられる、天才同士の生きざまに入り込みました。
しかもボルグがイケメン!
憂いを含んだ表情が素敵すぎます!
でも、その表情には実は様々な思いが押し込められていて…
天才型と努力型、正反対の二人の物語かと思っていましたが、連覇のかかっている王者ボルグ側の物語だったように思います。
(そう考えると、追う側は気楽ですよね。ただただ目標に向かって努力を重ねていけば良いんだから。)
ボルグの「負けてはいけない」プレッシャーがハンパないのですが、
“一瞬のミスも許されない”状況に神経をすり減らしているように感じました。
でもそれは言い換えると、頂点に立ってからは“ミスさえしなければ勝てる相手”との戦いだったからではないでしょうか?
しかし、両者互角と言えるマッケンローを相手には、目の前の一打一打に集中するしかなく、むしろプレッシャーから解放されて純粋にプレーにのめり込めたのではないかと思います。
「負けないテニス」ではなく「勝ちにいくテニス」が出来たのでは?
そして、表面上は氷と炎に見える二人ですが、子供の頃は同じ気質を持っていたのだと知りました。
ライバルであると同時に、一番の理解者でもある。
凡人には見えない景色が見えている者同士。
二人にしかわかり合えない絆。←個人的な萌えポイント(*^ω^*)
同じ時代に二人の天才が現れた奇跡。
天才は一人でも頂点に立てるのでしょうが、ライバルを得ることで、更に高みを目指し互いの能力が覚醒したに違いない!
時代に選ばれた二人としか言いようがないです。
ボルグとマッケンローが蘇る
二人の対戦を知らない世代にとり本作は退屈です。ところが私みたいにセイコー・スーパーテニス「ウィンブルドン選手権大会決勝」衛星生放送を夜更かしをして観戦した者にとっては見どころ満載の映画です。テニスブームで賑わった1980年当時、平凡出版社(今のマガジンハウス)ポパイでは、毎号のように『テニス特集』が組まれていた。人気イラストレーターが描いた図解入り解説では、ジミー・コナーズ風、ボルグ風の人物画が誌上レッスンしてくれた。女性ファッション誌アン・アンでは、当時の人気スタイリスト原由美子さんがテニスウエアの着こなしを特集で盛りあげていた事を懐かしく思い出す。それにしても主演した二人の似ている事といったら半端ない。話題性には事欠かないが映画としては観客層が限定されそうだ。願わくば当時を知る人々にインタビューしたり、実在するニュース映像などをフル活用した100%ドキュメンタリー映画として完成させてほしかった。
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