グッバイ・ゴダール!のレビュー・感想・評価
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何かが壊れ元へ戻れなくなった。これこそ革命なのかも
映画「グッバイ・ゴダール!」(ミシェル・アザナビシウス監督)から。
冒頭、ゴダールの賛辞が文字となって飛び込んでくる。
「ジャン=リュック・ゴダール。映画の概念を変えた男だ。
野放しの独創性が放つ魅力。予期せぬおかしさで裏をかく。
物語をずらして政治を語る面白さ。つまり若さと自由だ。」と。
そのゴダールがのめり込んでいった「革命」がテーマとなっている。
日常の生活の中でラジオから流れるのは、革命的な潜水艦の情報は、
「『戦慄号』は穏やかな航行と力強さを兼ね備えます。
静寂の戦いこそが『戦慄号』の特徴と言えるでしょう。
これぞ『戦慄号』の暮らしなり」という意味ありげなフレーズ。
さらに「革命」に対する表現が、所々に散りばめられているのも気になる。
「いいかい、革命は靴と同じ。
左と右があるから・・裸足で歩きたくなる」
「フランスもそうなるさ」「そうかな」「便を出せば、胃も軽くなる」
「学生運動の『運動』こそが重要だ、『学生』ではない」
「何かが壊れ元へ戻れなくなった。これこそ革命なのかも」
そして、最後に「これぞ『戦慄号』の末路なり」のフレーズが現れる。
『戦慄号』(静寂の戦い)イコール「革命」ということなのか。
私には、ちょっと難しいテーマだったかもなぁ。(汗)
ヒロインかわいい!ゴダールもかわいい(笑)
映画は女優を見に行くものだった感覚を久しぶりに堪能した。
●とにかくヒロインが魅力的だ。美しい裸体、チャーミング(死語か?)な笑顔と何を考えているかわからない表情。ヒロインが動的でない事も二人の微妙な距離感の効果になっていて、夢見心地にさせてくれる。
●ゴダールもいい。偏屈で理屈屋、それでいて気弱で内弁慶で寂しがり屋で嫉妬深い。芸術家特有の勘違いで突っ走って失敗を繰りかえす。まさにゴダールっぽい。そのうえで放っておけないかわいさがあるのだ。
●ゴダールの手法や色彩、スタイルをパロっているようで現代でも効果的な映像スタイル。その狙いがスゴイ。
ただただ男女が微妙な距離感で時を過ごす映画は最近あまり見ない。お家柄のフランスでもそうだろうな。空気のような物で見る者を魅了する映画。ああ、久しぶりにゴダール見たくなった。
ル・ルドゥタブルの艦内での暮らし
『ゴダールを知らない者は映画を観る資格無し』、なんていう格言などは無い。別に“ヌーベルヴァーグ”なんて知らなくたって映画作品は数多ある。自分が分らないモノ、理解出来ぬモノはドンドンDisればいい。批判的な批評だろうと今の時代はとりあえず表明は出来る。勿論、炎上商法なんていう技だって日常茶飯事。映画も演出ならば、レビューだって同様だ。
唯、一つ言える事は、今作品は間違いなく、五月革命、五月危機を知らなければ面白味も半減してしまうということ。勿論、自分もフランス現代史なんて知識もないし、今でも興味は薄い。そんな中で繰広げられる、中二病の中年男と、その才能だけに惚れてしまったミーハー女の短い恋愛話という矮小なストーリーというカテゴリーで括ってしまうのはいささか乱暴すぎるということは充分自覚はしている。映像のルックがまるで昔のアメリカのテレビドラマな感じやら、全体的に包み込むウィットや、フランス仕込みのアイロニーとエスプリ、そして天丼の眼鏡が壊れるギャグも、おフランスの正にイメージ通り。私人と公人の間の葛藤など、ブルジョワでセレヴのみが悩むことが出来るさもしい思考。結局、平和と平等なんてものは人間の妄想以外のなにものでもないことを、冷たく今作品は訴えているのではないかと思える程のラスト。
しかし、こんな作品を一刀両断に切り捨てるのも又、了見の狭い人間なのであろう。そう、まるで潜水艦の中の生活そのものの思考だ・・・そんな中で、フランス映画に憧れがあるとすれば、堂々と女優が脱ぐこと。せめてこれだけは邦画でも真似て欲しいと願うばかり。
アンヌかわいい〜
クッション置いて
ゴダールに裸でチュ〜
またクション持って
コーヒー?飲んで
ニコッ
ヤバイ〜
そりゃ嫉妬に狂うゎ
ゴダールは
繊細過ぎてかわいそうでした。
あの逝きかたは
どうかと思いますが
究極の自分勝手なのかな
ゴダールうっぜー。アンヌかんわいー。
もう全編にわたって、ゴダールうっぜーーーーーー、
でした。
アンヌから見た主観であることは承知してますが、それにしたってうっざいゲスやろーで、辟易しました。
学生になんであんなに嫌われてたんでしょうね。
商業映画でヒットしてる人気監督だから?
フランスでも左翼的な学生運動が激しかった時期があるんやなぁと初めて知りました。あの時代は世界中が麻疹にかかった様に、あんな感じだったのだなぁ。
アンヌは可愛かったです。
ゴダール作品は見たことないのでわからないのですが、多分ゴダール作品をオマージュしてるシーンが、あるんでしょうね。
映画で裸になる是非を、裸で議論するシーンとか、
二人がだまーって裸でポーズとってるシーンとか多分そうかなーって思いましたがわかりません。
カンヌから戻る車の中でみんな喧嘩するシーンは面白かったかな。
つまらなかった・・・・が、それが狙い?
広告見てイメージするものあるとしたら、裏切られるな。
しかしゴダールが、期待された映画よりも、その時の現実を描こうとするので、この映画も、それに合わせて、期待を裏切るようにしているのか?そして、みんながイメージするゴダールよりも、この映画に描かれているようなゴダールが、リアルに近いのか?
映画自体はつまらない。期待通りでないせいだと思う。
嫌な男に描くとしてももっと何か深い、個性的な何か描かれるだろう?と期待するも、特に際立った何かがあるでもなく、弱弱しいよくある男レベル、ヒロインもただ綺麗に撮られているだけ・・・という風にも見えるが、ヒロインがただただうんざりする様子はよく伝わるので、あんまり素敵に見えないのもまた、演技としては成功なのか?
表面的にとらえたらつまらない、で終わる。
が、もしかしたら?と深読みしてしまったのは自分だけだろうか・・・・
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