「中途半端であっさりな感動。」若おかみは小学生! ひろっぴさんの映画レビュー(感想・評価)
中途半端であっさりな感動。
「若おかみは小学生!」鑑賞。
*概要*
交通事故で両親を亡くし、祖母の経営する旅館に引き取られた小学6年生のおっこは、旅館に古くから住み着いているユーレイらと知り合い、ひょんなことから若おかみの修行を始めることに。不思議な仲間たちに支えられながら、次々とやって来る個性的なお客様をもてなそうと奮闘しながら、少しずつ成長する物語。
*声の声優*
小林星蘭
*感想*
今回は辛口レビューです。ご了承ください。m(_ _)m
原作は未読。観る前は興味がなかったのですが、評判がめちゃめちゃ良いし、感動すると知ったので、観ましたが、個人的には非常に惜しかった。感動すると言っても号泣までにはいかなかった。
何て言うんだろう…変な言い方かもしれませんが、もっと前半を重くして欲しかった。
交通事故で亡くなり、葬式とか、おっこが号泣するシーンとか悲しむ描写が1シーンでもあれば、おっこの感情移入がすぐに入り込めたかもしれない。ユーレイのウリ坊におっこを助けたというのは分かるけど、次のシーンは、おばあちゃんが営む旅館の若女将を引き継ぐから、なんかあっさりしてた。
あっさりに関しては、他にもあります。
おばあちゃんとウリ坊のストーリー。おばあちゃんは、幼なじみのウリ坊が亡くなったことを知らず、後に新聞を見て、初めて亡くなったことを知るんですが、ちょっとあっさりしてた。
また、真月と姉みよちゃんのストーリーも浅く、真月が泣くだけじゃなくて、もっと過去のエピソードを描いて欲しかった。
小鬼もエピソードもざっくりしてたなぁ~(笑)
ウリ坊、みよちゃん、小鬼といった個性豊かなユーレイたちに支えながら若女将の仕事を奮闘するという点では、ファンタジー要素が強い感じがするけど、アニメだからそこは仕方ない。
旅館にやってきたお客様も皆ワケあり。
母親を亡くしてからひねくれ者になった少年とその父親、彼氏にフラれた占い師、そしてある家族たちと言った客が次々にやってくるんですが、解決方法があっさりしすぎてて、ツッコミ所が多い。
最後の家族は、おっこの家族と深く関係してて、そこは、グッときましたが、あまりおっこの感情移入が出来なかったので、泣けませんでした。
感情移入が出来なかった理由については、冒頭でも記しましたが、最初の両親との思い出をもっと掘り下げて、少し重くすれば、感情移入がすぐに入って僕は泣けたかもしれませんね。(^^;
総じて、期待してましたが、まぁまぁです。全然泣けないって程でもなく、グッとくるシーンが1つだけあるだけ。
おっこ役の小林星蘭の声がめちゃめちゃ上手くて、本物の声優さんなんじゃないかと勘違いしてしまう程上手かったです。