「うまく騙されました〜」騙し絵の牙 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
うまく騙されました〜
どこから伏線が始まってるのかな、とかこの人は仕掛人?それとも騙されてる人?とか考えながら見てました。
出版社内のドタバタは、話が、社内勢力がどうなっていくのかシンプルに楽しめました。
ただ冒頭の、原稿読みながらデスクで電話取るだけでコーヒーをこぼすシーン、出版社じゃなくても会社員ならデスクで飲み物飲むならもう少し気をつけるものだし、あんなに簡単に書類、原稿をこぼす社会人ってあり得ないような、まるで昔の少女漫画ならあったシチュエーションかな??とやや脚本に冷めてました。
大事な大事な原稿じゃないの??と。
あとは、色々どんでん返しがあったりするものの、最後の終わり方がふわっとしたままだったのがすこーし残念でした。いや、全体的には悪くないし、★も4つは付けていいと思ったんですけど、
「うわ、そんな終わり方ー!最後にまたやられたー!!」って、もう一息騙されたかった(笑)
大泉さんの演技、雰囲気良いですね。役柄に合ってました。佐藤浩市さんも佐野さんも、ひとクセふたクセある役柄が上手くて、役者さん達の演技力は安心して楽しめました。
木村佳乃さん、相棒での頭のキレる役どころを彷彿とさせる、やはりキレるデキる女!というカッコ良さがありました!
高野さんが、原稿の数枚の内容から「何年代にそれが出来るのは何か所、そして次の条件に当てはまるのはどこ」と、謎解きする場面が圧巻でした。あの執念、分析力、そしてラストでさんざん皆を上手く騙してきた大泉さんを手玉に取った立ち振る舞いの華麗さ!見習いたいと思いました。
多少のツッコミ所はあるものの、気楽に楽しめる良作でした!