「演劇?」21世紀の女の子 かぴ腹さんの映画レビュー(感想・評価)
演劇?
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短編とは難しいようだ。セリフが詰まっていて演劇のよう。
「セクシャリティー、ジェンダーのゆらぎ」というテーマでレズビアンが何作か取り上げていたが、実感がわかないのかセリフ棒読みでこなれていなかった。
セクシャリティーについて、かくも女性は男と違う世界にいるのかと愕然とする。女性のためにつくられたこの映画では、たくさんの女優がジェンダーに関するストーリーを展開するが、男の自分から見て誰一人として魅力を感じない。それだけ女性は普段は男向けに演技しているということなのか。
女性の根源的欲求は少女のままでいたいのだろうか。男は、この映画の男優のようにまったく存在感なく、その世界につけいる隙はなさそうだ。
村田沙耶香が描くように、発情からの解放、生殖からの解放が女性の悲願なのだろうか。科学がそれを実現するにはもう間近である。
人類は女性だけになるだろう。まさに21世紀は、地球に生まれず、花園のなかで生き続けられるだろう。
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