「最後の山戸結希の作品に圧倒させられてよかった」21世紀の女の子 みzきさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の山戸結希の作品に圧倒させられてよかった
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最後の山戸監督の作品で、一連の少女たちの話が母へと回帰していくことにはっとさせられて、そもそも女として生きてきて、引き裂かれて生きていることが辛かったことを思い出した。女の性は奪われるものだと考えていた自分としては、男との恋愛なんて糞なのが真理ではないかとも映画を見て思った(性的に搾取されることしかないという被害者意識をもっている)。でも、この映画ではそうでない女を描いているものも沢山あって、自分のために求めることができる女がみんなの求めている女像なのだ、と感じた。それは心の持ちようではあるけれど。
この映画たちの描いていることが、私たちの心の穴に機能するものであることは女であることの葛藤に意味があるということ?(ちょっともうみたときの気持ちは忘れてしまいました)最終的に愛は飛躍して母となった。少女と母親という乖離しているようで実は一体だった私たちという光景がエモーショナルで美しくてすごく良かっです。間違った解釈かもしれないけど…
お母さんとお父さんから生まれた私たちに愛が存在する以上、人は性と生に最終的に帰結してしまう生き物なんだろうと思わせられた。だから引き裂かれている、多分男の子も引き裂かれている。
離ればなれの花々へは、映像以上に詩として凄いものだったので文字化して欲しい
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