たまえのスーパーはらわたのレビュー・感想・評価
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上映館を増やそう!
同時上映の《耳かきランデブー》を観たくて行ったから、「どうでもいいなあ」ってぼーっと観てたのね。そしたら途中から「お!」ってなった。
脚本がしっかりしてんだよね。主人公が勝手過ぎるために、人がどんどん離れてって、最後まで付いてきてくれた親友にも見放されて。そこからあるキッカケで「これじゃ駄目だ」って主人公気付いて、まず親友との関係を修復して、色んなことがうまくいくっていう基本線がしっかりしてるの。
その上で、反転するところや、仲直りするところのアイデアが効いてる。そして、色んなことがうまくいくところも「これならうまくいくわ」っていう案で進められてる。
ラストは、主人公がすきなホラー&スプラッターを絡めて、楽しくまとめていて、凄い。
東京だと調布でしか上映してないんだけど、色んなところでやった方が良いよね。色んなミニシアターさん、宜しくお願いします!
マジはらわた
「女子高生版カメ止め」とのことだけど、本作では一人の人間の成長をより濃くわかりやすく描いた作品だった。
お馴染みの撮影シーンでは小道具が高校生仕様になっていて、ちゃんとリアル感があるのが良い。
好きなこと=映画撮影となると視野が狭くなり、あまりに強い拘りから暴走の止まらないたまえの絶叫に苦笑しつつ、夢中で絵コンテを描く姿が可愛くて憎めない。
ただただ好きというだけでなく、熱中するものできちんと結果を取っていることに感心する。
自分中心でやりたい放題、周りを否定し罵倒して文句垂れるたまえが、初めての否定とカルチャーショックを受けてからの巻き返しと取り戻しの過程がとても良かった。
ベタでシンプルだけど、たまえと共に改めて大切なことに気付けて胸が打たれる。単語帳の演出には結構涙出た。
最後の出来上がり作品は最高だった。たまえのエッセンスを加えた魅力的なムービーだった。
銃撃てて良かったね日暮助監督…
さいたま市だから「たまえ」なのかな、とかさいたまスーパーアリーナに掛けたタイトルなのかなとか考えると面白い。
たまえ役の振り切った演技と、しおり役の笑顔の使い分けが絶妙でとても好き。
上田ふくだ夫妻監督傑作選にて
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