「古き良き作品を、現在的な要素を取り入れた挑戦的かつ普段通りでもある作品。」劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ Kさんの映画レビュー(感想・評価)
古き良き作品を、現在的な要素を取り入れた挑戦的かつ普段通りでもある作品。
まず思ったことが、"新宿"の街の再現がすごくリアルで、本物の新宿のようであった。私は新宿で暮らしているが、本当に新宿の街そのままであり、素晴らしかった。
アニメは観ず、原作マンガしか知らないのだが、マンガでは表しきれないような躍動感やリアリティが、迫力を存分に発揮しつつ伝わってきたので、マンガでは感じられないような楽しさがあった。やはり、知った街の中での臨場感というものもある。
良い意味で挑戦的な作品。現在の新宿を再現し、文化も現在のものだ。古き作品を、こう現在に適応させているのは、凄いと思えることだ。そして、劇場版らしい作品。劇場版となると、時間が限られているのでやはり、少し内容が軽くなることがある。この作品もそれに当てはまるが、それをシティーハンターらしさで補っているというのが良い点だと思う。キャッツアイは少し影の薄さを感じるような立ち位置ではあったが、シティーハンター×キャッツアイというものを観れるという点においては良かったと思える。
エンディングテーマが、大好きな"Get Wild"だということも良き点である。シティーハンターという作品に一番適した歌であると思う。
リョウさんの素晴らしさが良きね。代名詞的な"もっこり"というものもあるが、女を傷つけない、最後まで守り抜く、依頼をこなすという姿勢は、男である私をはじめ、皆も見習うべき姿であると思う。
冴子、リョウ、香、海坊主、美樹、そして亜衣さんなど、全員で新宿を守ろうと奮闘していく姿、遊園での戦闘シーン(warfare,war)がすごくシティーハンターらしく、やはり好きなものでもあった。キャッツアイも登場するのは、劇場版らしく、そして北条作品、シティーハンターをより好きになれるものだ。すごく良い作品である。
《Pick Up People》
「海坊主&美樹」
この二人のカフェ経営や戦闘シーンはすごく好きである。息の合った熟練コンビはとても良い。個人的には冴子さんが好きだが、やはりこの二人の存在も、作品としては外せないようなものであると思う。
2/24(日) TOHOシネマズ新宿にて