「大人のコメディ」セラヴィ! aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
大人のコメディ
公私ともに問題を抱えた、中年の結婚式プロモーター会社の社長マックスが、古城を借り切って行う、ある結婚式の1日を舞台にした、コメディ映画。
全般に軽い冗談レベルの笑いだけど、モンティパイソン風のちょっとブラックジョークが混じるところが、楽しい。事あるごとに部下の仕出かした問題に対処するマックスが、へこたれずに問題に対応して行く事に、日本の中間管理職として、拍手を送りたくなる。
タイトルの「セラヴィ」は、「人生ってそんなもんさ」というニュアンスとのこと。日本語で言えば、村上春樹の小説の「やれやれ」が、ピッタリかと。
問題が起きて、勘弁してくれよと思いながらも、「やれやれ」と思いながらも、やるべきことをやんなきゃなぁ、という感じ。常に前向きなのだけど、日本映画のような思いを内に秘めることもなく、かといって、能天気なラテン映画とも異なる、丁度良い加減のひたむきさだ。フランス映画でなければ、醸し出せない感覚だろう。
残念ながら今回夜の部で観たのだけど、出来ればマチネーで観て、帰りがけ、明るいうちに一杯やりたい気持ちになった映画だ。
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