「宗教色濃すぎな父子の断絶と和解」アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0宗教色濃すぎな父子の断絶と和解

2020年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

史上最も売れたコンテンポラリー・クリスチャン・ソング「I can only imagine」の誕生秘話…ということだが、曲はおろか歌っているロックバンドも全く知らずに観た。
率直な感想としては、全然ノレなかった。曲が生まれた大きな理由が、断絶した父との和解とのことだが、それも「神によって父が救われた」、「主のおかげで理解し合えた」と言われても全くピンとこない。いやいや、父子が和解できたのは、神ではなく当事者同士の歩み寄りだろうに。
そもそも、宗教を広める目的のプロバガンダ映画にはどうにもうさん臭さを感じてしまう。宗教が関係しない、純粋な父子の葛藤と和解を描いた作品だったらよかったのに。父役のデニス・クエイドがイイ味出してただけに、実に惜しい。
仏教国である日本で、本作を買い付けて劇場公開する配給会社は大いなるチャレンジャーだ。

コメントする
regency