クレイジー・フォー・マウンテンのレビュー・感想・評価
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ドーパミンが凄い
こんな景色は自分の力では絶対に観れないので、映画になって本当に感謝です。山の神々に人々は狂わされてしまうのかと思うぐらい驚愕する挑戦者ばかりでしたが、個人的に一番驚いたのが山で綱渡りをする人です。命知らずと言われそうですが、命より大切なものを見つけてしまった運の良い人なのですね。ドーパミンが出まくりです。
エベレストでの大行列は商業主義の象徴で、シェルパの犠牲の元に成り立つしくみです。数年前に沢山のシェルパが雪崩で亡くなった事故がありましたが、シェルパが居ないと登れないなんて本当に登山家と言えるのかと思ってしまいました。そういった疑問にも目を向ける事ができる作品です。ああ、劇場で鑑賞したかった!
【様々なエクストリームスポーツ、特に冬季山岳系の映像に驚愕したドキュメンタリー作品】
何故山は人を登山に駆り立てるのか?
YouTube映画
YouTubeから拾って来たような登山、ロッククライミング、スキー、スノボ、BMX、モトクロスといった山絡みの映像を寄せ集めて、尚且つ溶岩流の様な山の形成途中の映像を挟んで作り上げた総体的な山の映画を狙いつつも、散漫に終った駄作ドキュメンタリー。空撮を多用しているが、何の驚きもないNHKの「名曲スケッチ」のようなレベルの無難な映像。そもそも「雄大な山の景色にはクラシック音楽」という発想が想像力の欠落であり、陳腐かつ怠惰。流れるヴィバルディ、ベートーヴェン、グリーグ、ショパンの演奏も、霊感など存在しないひたすらに凡庸な演奏。ウィリアム・デフォーにナレーションをさせてはいても、その台詞は詩的要素に欠けて、非常につまらない駄文をダラダラ読むだけのお粗末。オーストラリアのドキュメンタリー映画製作はこんな程度のものしか作れないのか?テレビ東京の方がマシである。こんな映画を撮る価値など無い。
音楽良かった
そこに映画があるから観る
偉大なる山々に挑む人間たち
気づけば、スクリーンに映し出される山々の壮大さと、映像の美しさにすっかり夢中になっていた
この映画で描かれるのは、
なぜ、山は人を夢中にさせるのか
そして、なぜ、人は山に登るのか
である
山といっても、その辺にある山ではなく、エベレストのような最高峰の山々
かつて山々は神々のものであり、
そこに登ろうと思う人はいなかった
しかし「未開の地」を求める人々が入り込むようになると、山はたちまち冒険を求める人たちのものとなる
そんな登山の歴史を紹介しながら、最近では、スキーで降りたり、自転車で登ったり、パラグライダーで降下する危険なエクストリームスポーツへと変わりつつある姿を映し出す
もちろん、時にはそれが命を落とすリスクを背負う側面があることや
自然の猛威に人間は太刀打ちできないことも描いている
きっと、誰の心の中にも「前人未到」という言葉にそそられたり、そこでしか見られない景色を見たいという欲求はあって
しかし「命をかけて」までそこに行くかと言われたら、世界でも、わずかの人たちしか挑戦しないのだろう
そんな、明らかに無謀な挑戦をしている人たちを見ていると、正直「頭おかしいな」と思ってしまうのだけど
そんな風に、「頭がおかしいんじゃないか」と思われるぐらいの行動をして、そこで見えた景色というのは、何物にも変えがたいものがあるんだろうと思う
だからこそ、まるで中毒にでもなったかのように何度も挑戦するのだろう
私は、涼しい映画館の中で、こうして映像をみているだけで充分だと思ったけれど、
彼らの「他の人が経験したことがないことを経験をしたい」という気持ちは理解できる気がした
それにしても、山はあまりにも偉大すぎて、そこに挑む人間はあまりにも小さ過ぎるし
どう考えても、人間が山を制覇することなどできるはずもない
それでも、毎年多くの人たちが命をかけて訪れるようすを見ると、
自然が人間を誘惑しているように感じ、とはいえ、その誘惑に乗った人間が、そこで命を落としても自然は助けてくれない
そこに自然の恐ろしさを感じた
それこそが、神の領域に人間が足を踏み入れたことへの罰なのかもしれない
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