「あの時会えたのが君でよかったと思えるか」アイネクライネナハトムジーク 鯨さんの映画レビュー(感想・評価)
あの時会えたのが君でよかったと思えるか
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人の縁って不思議なもので、気持ちがすれ違ったり何かが少しかけ間違えるだけで違う関係になってしまう。
苦節のボクサーの10年間と、
その10年間を別の場所で生きた人たちのお話。
伊坂幸太郎ワールドで、少しずつ少しずつリンクしながら、重なりそうで重ならないようで、微妙な関係を保たれたまま進んでいく。
劇的な出会いで出会えて良かったと思うよりも、
あの時会えたのがあなたで良かったといつか思えることが大切だという言葉がじんとする。
大丈夫のしぐさも、三浦春馬の分はちょっと余計だったかな。
繰り返される小さな夜の音楽も少しくどいかも。
でも全体的にまとまっていて、全部が全部ハッピーエンドではなくて、
しまりのないところもあるけど、それがまたこの作品の良さかなぁと思う。
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