「幸せな気分に浸る群像劇の秀作」アイネクライネナハトムジーク エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
幸せな気分に浸る群像劇の秀作
三浦春馬と多部未華子のラブストーリーと思いきや、これは世代の異なる複数のカップルの出会い、そして彼らが過ごした時間のつづれ織り。
幸せな空気に包まれた作品だった。やっぱり愛って時間だと思う。この作品の10年のように。だからこそ強い説得力があった、深い感動があったのだと。
とにかく脚本と演出が秀逸で、群像劇とはいえ散漫さは微塵もなく、各々のエピソードがしっかり意味を持ち結実した。
「愛がなんだ」に熱狂した若い世代には幸せボケのように映るかもしれないが、10年後、20年後を知る世代にとっては素直に感動できる作品だと思う。
今泉力哉監督の集大成であり、今年の邦画のベストの一本だろう。
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