「彼らと一緒に怒って笑って、大学時代の自分と仲間と先生を思い出した」いつだってやめられる 闘う名誉教授たち talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
彼らと一緒に怒って笑って、大学時代の自分と仲間と先生を思い出した
今日1日で三部作を順番に通しで見ることができてとてもよかった。評判よかったから続編を作ってみた、ではなくて、第2部と第3部は同時撮影したから「ギャング」仲間も同一、脚本はカチッと最後にピースがはまりとてもよかった。コメディでありつつ、学問に対する夢中と希望を打ちのめす現実の容赦なさに甘さと苦さを覚えた。ポスドクだけでなく若い人の就職がそもそもとても難しいイタリア、世界の状況に対する批判は真っ当だ。国や「グローバル化」の無責任、学問への思い、わいわいと同時に喋りまくる姿。仲間の頭脳に敬意を払いつつ、笑ってしまうアイディアがてんこ盛り。充実の日曜日でした
おまけ
ルイジ・ロ・カーショの髭無しの顔が美しくてびっくりした。「靴ひものロンド」ではおめでたくて嫌な夫役(髭あり)、「蟻の王」では若者を惹きつける理性的で物静かなインテリ(髭無し)で自分を慕う少年との愛が優しかった。髭の有る無しだけでなく、演技の幅がとても広く外見の変化で全く雰囲気も変わる俳優でかなり感動した。出会えて嬉しい。
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