「一度で咀嚼は出来ない映画。」PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
一度で咀嚼は出来ない映画。
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スクリーンで見たときは、ボクにはとにかく難しすぎて、モヤモヤが残りましたが、何故か機会を得られた時は、また見ようと思っていました。
そして増税前日にカード買いした全3作のこの映画を再見しました。
お陰で色々見えました。
可及的速やかに成果を出したい上層部が、非人道的でありつつ、結果が出やすい"黙殺任務"を、ドローンパイロットと昔ながらの刑事が暴く。それはまさに"飼い犬に手を噛まれる主"も同然。最もここでは飼い犬に噛まれるぐらいに主が愚か。いわゆる自業自得ですが、複雑な余韻はあります(狼の群れを率いる羊たちとも言えますね)。
PSYCHO-PASSの良いところは単純な善と悪に分類させないとこと思います。今回も合理性を考えるなら頷きそうでも、それでもやっぱり人間として許されざるだと描きつつ、見た人間に色んな思いを感じられるようにしています。
SFって、現代劇では描きにくい物語を、補助したり、鮮やかにする、利便性があると思います。PSYCHO-PASSはそこの面がスゴく巧いと思いますし、だからこそこのシリーズの"バカ"なんだなって感じました(笑)。
改めて見ることで、見つけられるものがある。優れた作品たち同様、これも非常に良かったです。
追記(11月2日)
Blu-rayのオーディオコメンタリーが面白すぎますよ!
・ブレードランナーから始まって、ブラピの(某)映画で終わる1期w
・新規OP映像経緯(須郷さん新カット)
等々、面白い裏話、とにかく凝縮されとります。踏まえた上で本編見ると、見逃しメチャクチャありました(しっかりと本編に映ってたって憎いフェアw)!
相変わらず飽きません!
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