「必要な物は揃った手軽な娯楽作品」PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0必要な物は揃った手軽な娯楽作品

2019年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

 今作はパッツン常守が脇役に転じるというギミックが面白そうで期待した作品です。ですがこの作品そのものは前回の劇場版から知ったので認識はワリと浅い方だと思います。

 手軽と記載しましたが、アニメ映画にはありがちな事前の予習は最低限必要ではあります。ネタの核であるシビュラシステムや、それを元に活動する公安面々の活動内容を把握していれば問題ありません。前作の内容も知らなくても上記を踏まえていれば、最低限ストーリーには付いて行けます。
 自分も霜月という人物をキチンと理解していなくて、公務員における堅物が現場に揉まれて柔らかくなるネタかと勝手に想像していました。実際は硬めで威勢のいいオネーサンだけど、シッカリキメるトコはキメるキレは備えていて、ネットの前情報とは若干印象が異なりました。

 ファンの間では霜月は人気薄で寧ろ嫌われキャラの様ですが、個人的にはそんな事ありませんでした。何せ全体的にシッカリ仕切ってソコソコやれてましたし、ギノさんに至っても大変な目に遭ってそうで何故か安心して観ていられるってのは、実は物足りなさの裏返しなのかも知れません。
 そう言う意味では、内容もアップダウンが然程大きいものではなく、60分に纏まった公安物語の路線からはみ出す勢いはありません。それでもチャンと楽しめる60分であった事は確かです。
 惜しむらくは、展開が些か忙しくてもう少し尺が欲しかった(間やタメがもっと有効に使えた?)事と、基本料金1,300円レイト1,100円ならもっとお客さん入ったかも??

 次話は2月と早いタイミングで鑑賞できるとあって、次はどんな内容なのかが今から楽しみです。

Geso_de_Nyoro