「大画面で動くギノさんを見たい人意外にはオススメできない」PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」 hiroさんの映画レビュー(感想・評価)
大画面で動くギノさんを見たい人意外にはオススメできない
4DXで視聴、とりあえず4DXで見る意味はありませんでした。
予告でやってたアポロ計画の話の時に臨場感があってよかったぐらいでしょうか。
映画の内容はひどいものでした。
自分はPSYCHO-PASSが結構好きで楽しみにしていただけに残念でなりません。
いままでのPSYCHO-PASSで培ってきた世界観との大小さまざまな矛盾やキャラの性格改変、よくこれでOK出したなと心配になります。
以下ネタバレ多く含みます
わかりやすくおかしいのは霜月監視官でしたね。
主人公の常守とは別視点からシヴィラシステムにかかわるわりと重要な役柄の彼女がこの映画では常守の劣化コピーになってしまいました。
監視官である自分が危険な所に向かうだとか、潜在犯(おばさん)に同情的な反応を見せるだとか。
シヴィラを殴るとかwまずありえない行動をとっていましたからね。
これわざわざ霜月にやらせる事か?これなら常守でええやんけってなります。それまでの霜月のスタンスから事件と向き合って解決する事を期待していた自分としては拍子抜けもいいとこです。
それ以外にも今回の事件の黒幕もシヴィラシステムなんですが。
この黒幕わざわざ局長に会いに来るんです。
おまえシヴィラ脳内会議はどうしたんだよ!
やらせていた事もわざわざ潜在犯使ってやる事か?ドローンでいいじゃん、と思いました。
あとは序盤の車が突っ込んでくる時とギノがパワーアーマーと対峙したときに何でデコンポーザーを使わないんだろうと
序盤の車のときは事件の導入だから消し飛ばされたら困るという製作者側の意図が、ギノさんのときは終盤の見せ場確保の為という製作者の意図が透けて見えるようでした。
パワーアーマーと対峙して(ドミネーターを持っているのに!!)スタンバトンを構えるギノさんは正直滑稽でした。
あとギノさん超人化しすぎじゃないです?パワーアーマーがヘリを押し出すぐらいの力で押し付けてるのに死なないとか、すごい高い所から落ちたのに義手でスピードを緩めて着地の瞬間地面を義手で殴ったから義手が壊れただけでセーフとかいつ超人血清うちこまれたんです?
まだまだ細かい突っ込みどころはありますが以上のような事が気になる自分のような人間にはこの映画は向きません。
次の映画は脚本化が違うようなのでわずかな期待をこめて見に行くつもりですが、次回も期待を裏切られたらたぶん三つ目は見ないとおもいます。
スタンバトンで戦っていたのはネットが落ちていたからです。
復旧が完了した際に連絡が入り、ドミネーターを手に取るシーンがあります。(片手で応戦していたので使用には至りませんでした)
霜月監視官のキャラクター、宜野座さんの肉体の耐久度がおかしい点については全くの同意です。