劇場公開日 2019年1月18日

「平均評価点が高すぎる。何だこれ。」映画刀剣乱舞 トマト星人さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0平均評価点が高すぎる。何だこれ。

2019年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

原作ゲームファンとして求めていたものが何一つ無い映画でした。
予告の時点で期待値を低くして見に行きましたが、それを下回る出来で純粋に驚きです。

私が期待していたものは、舞台で評価されていた殺陣。そしてそれに伴う、原作でのキャラクターの台詞です。
この映画の鶯丸は大包平のおの字すら言わず、山姥切国広は写しと言わず。ならば戦闘シーンならばと期待すれば、柄まで通ったぞと言わない薬研。息も絶え絶えなのに、だからぁ? と言わない長谷部。他にも原作の台詞が言えるタイミングが沢山あったのに、どうして台詞を入れなかったのでしょうか。また、演技が舞台調でやたら大袈裟でした。舞台映えはする演技ですが、映画には向いていないと思います。飄々としている、ではなく頑張って飄々とした“演技”をしているようにしか見えない。終始違和感に苛まれていました。

殺陣に関しては、舞台の良さを完全に殺しているのではないでしょうか。確かによく動いてましたが、映像の加速とスロー再生が多すぎです。美しく見せたいから、この瞬間の顔を見せたいから、とスロー演出があるのでしょう。ですが謎すぎる加速。加速なんてなくとも素晴らしい殺陣だと思ったからこそ余計に残念です。鶯丸に笑った。

ゲームの刀剣乱舞では無く舞台刀剣乱舞が好きな方なら楽しめたのではないですかね。ゲームのみ好きなら、許容範囲が海ほど広くないと受け入れられないでしょうね。
刀剣乱舞ではない作品の実写映画や、他原作ゲームの舞台を今まで見てきましたが、この作品はなかなかに原作へのリスペクトがないと感じました。ストーリーがほぼ無いに等しいキャラゲーとも言える刀剣乱舞で、キャラクターに寄せてない時点でどう言い繕っても面白いなんて言葉は出ません。

唯一よかった所。織田信長と豊臣秀吉の両名は流石の演技でした。レベルが違いすぎて、なんでこのオファー受けたのかなぁと見終わったあとに思いました。あの2人で小谷城の戦いの映画化とかして欲しい。

ある意味衝撃的過ぎて言葉がとっちらかってしまう。私は一体何の映画を観に行ったんだろうか。

最後に一つ。薬研の足が良いとか言ってる人多いですがあれはただ北村諒さんの足です。薬研の足はびっくりするぐらい細いです。棒です。だからこそあの体躯から飛び出る男前な発言に驚くのです。映画のあれは決して薬研の足ではない。

この評価点は山本耕史さんと八嶋智人さんへの点数です。あとはなし。

TMT