空母いぶきのレビュー・感想・評価
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原作を知らない人は楽しめる。
巷で話題の映画。映画サイトの評価も良くなく、逆にそこまで叩かれてるのなら、見なくてはと鑑賞。原作を知らない私は普通に楽しめた。中だるみする事なく、終始見入ってしまった。そこまで叩く必要のある映画とは思えなかった。ただ、原作からかなり改編(後で原作を調べたら、ほぼ内容が改竄)されているので、そういった面では残念な映画である。
摩訶不思議な映画で破綻だらけ
平日で安かったので鑑賞しました。違う意味で期待していたのですが、そういう意味では期待以上でした。戦争映画?として見てはだめで、ツッコミ入れながら見る、ネタ映画です。
話題になっていた首相の演技は全く問題なく、許容範囲内でした。
他の設定、某国の軍の行動、自衛隊の振る舞い、日本の様子、海外の様子、全てが破綻しています。全く感情移入できず、結論としてはキツイ映画でした。
某国の軍の行動は、結局何がしたいの?ということだらけ。
単にミサイルをいっぱい打ちたいだけか?という感じです。
空母持ってるし、潜水艦もあるし、戦闘機も20数機と、軍事拠点でもない単なる島を侵略するために大規模展開するわけです。で、何をするかと言えば、何のひねりもなく、順番にミサイル打つだけです。その後、軍事的なかけひきもなく、外交的なかけひきもなく、国連軍が来たから下がりますという、結局何がしたかった?
次に自衛隊。冒頭の潜水艦が艦隊と一緒に海面で進んでいるのも驚きで、その後艦隊と一緒の速度でガンガンに音出しながら行くのか?隠密行動しないと潜水艦の意味ないですよ。あと戦闘で相手の潜水艦にぶつけますが、その後の対潜戦闘を考えないところが大馬鹿です。潜水艦いなくなってどうする。相手も魚雷一発も打たずに素直にぶつけられるという大まぬけ。
墜落した敵のパイロットを助けて、ハンドガン奪われてって、艦で銃を持つってことは警備要員じゃないのか? 担架で運ばれている負傷した味方パイロットが気づくような、敵パイロットの仕草に気づかないという大まぬけ。あと海上で助けたんだがら、極めて寒いはずで、普通ブラケットでくるむとかしないか? そうしておけば拘束もできて行動も制限できたのに。
自衛隊の振る舞いではないですが、攻撃を受けた被害の描写もおかしい。敵潜水艦に乗り上げた潜水艦の内部は、天井から水が結構な量で落ちてくる。ぶつけたのは下ですが。何で上から? 全体ゆがむくらいにぶつけた? おいおい。
魚雷一発で大炎上する護衛艦。艦首付近に当たったのに何が燃え
て大炎上? 普通ダメージコントロールするでしょ。大炎上はないですよ。
一佐、二佐クラスなのに作戦行動中に感情的になったり、自衛隊と言えども、数えきれない訓練とシミュレーションをしているプロ中のプロですよ。ありえない。塹壕こもって、突撃~じゃないんですから。
日本の様子。動画がネットにアップされ、戦争か?となって、コンビニに人が押し寄せて食料買い込むシーン。コンビニ店員は、夜通し接客で疲労困ぱい。いやいや、当方阪神大震災経験者ですが、コンビニなんて30分もたたずに品物なくなります。作中では物流も止まっていたし、摩訶不思議。
クライマックスの国連軍の各国の潜水艦。音もたてずに海上艦より速く現地に出現。お~い。最初から予見してそこにいたのか? 浮上すると潜水艦は無防備だが、よいのか? 相手はならず者国家だぞ。なんで潜水艦? 普通艦隊でしょ。せめて戦闘機多数とか。
最後にいぶきの艦長の行動の動画がネットにアップされ、世界中が感銘を受けたシーン。世界中で戦争や戦闘は数えきれないくらいあって、もっと悲惨なことも、もっと立派な行動をしてるひともいっぱいいるんだが。そもそもあれで報復したら、犯罪になるはず。あんなんで感銘を受けるか?
以上のようなツッコミを心の中でしながら見る映画です。
(この映画を見て感動したとかいうひとは、まったく信じられないです。)
自衛隊に対して、戦争反対と言うひとがいますが、自衛隊は文字通り自衛のみで侵略戦争は不可能です。そういうことをするための兵站がないので。米国がいろんなところに出張っていますが、兵站がちゃんとしてるから行けるんです。今や戦国時代みたいに現地調達なんかできませんから、人道的に。侵略した先で空腹で動けなくなって終わりです。ましてや経済がグローバル化して、侵略戦争なんぞしたら経済大混乱になるんで、各国から袋叩きで終わりです。侵略を戦争でする時代は終わって、人、モノ、金で浸食されて経済を握られて・・・という時代です。
期待しないで見に行ったら予想以上
酷評されているので、本当はどうなのか見たくなり映画館へ。
評判以上に残念な作品でした。
たまに良いことを言うけど、言葉にしないで表現する方法だって可能なシーンもあったし、本当に残念な作品。
コンビニのシーンは僕は高く評価しています。総理、良かったけれど、しゃべりすぎです。
戦闘シーンは空戦で迫力のCGが一部ありますが、それ以外はがっかりです。装備や自衛隊そのものについて基本的な知識もない人が作るとこうなるという感じ。いくら協力が得られないといっても、あれはあんまりです。やっちゃった感満載。
色々なことを大目に見れる人にはオススメ出来ます。それが許せない人には見ないほうが良いです。
僕は原作を読んでいますが、既読・未読関係なく、残念な作品と言えます。
無知の妙
原作も前酷評も問題発言も一切知らず、ニュートラル・素の状態が映画を心から純粋に楽しむには一番良い。普通に良かった。臨場感は感受性と想像力が作る。終盤グッとくる一コマも。
無料鑑賞クーポンとか、何かしら観たいとか、最初はゴジラ初日を観ようと考えて少し迷ったとか、色んなハードルと期待の低さも相まったが、にしてもこの映画が伝えようとしている意図は物凄く伝わった。拾い物の一品。
…原作読もうっと♪
原作が1000倍面白い
映画の後、原作を読み始めた。
個人的に自衛隊が嫌いなのであまり読みたくなかったが、その圧倒的なリアリティーにはのめり込んだ。恐怖を感じるほどだ。
映画は単体として、自衛隊アクションものの域を出ていない。どうせ中国に忖度しまくりの電通が仕組んでいるんだろう。知らないけど。
政治的葛藤話しとして全く面白くない。なんせおとぎ話にしちゃってるからね。
ラストシーンは白けました。ありえない!
映画館出たくなりました。
この程度の作品しか作れないのが、この日本の本当のリアル。その悔しいまでの現実を思い知るには最適な映画だ。
是非とも皆さんに原作を読んでいただきたい。
あと、どうでもいいですがイラつくので一言追加。作品の評価が低くて驚いたとか言ってる人がいますが、人の感じ方は色々です。あなたがどう評価するのか堂々と書けよ。人の評価が気になって仕方ないんでしょうね。哀れです。
観ておくべきかと思い
75本目。
公開前のあれで情報が入り、興味は薄れたんだけど観ておくべきかと思い。
アメリカ映画に感化され過ぎか、物足りなさというか違和感を感じるのは仕様がないのかな?
でもタラレバで国は守れないなと。
で外交のあるべき姿とは日本人のあるべき姿ではないかとも思った。
現実に近い24時間
50年以上も戦闘状態だったフィリピンで人口400万人のイスラム自治州が誕生。
ISILとの連携もあり、大国の中古兵器の供与もあり、イスラム隣国はMigにSu戦闘機を保有し、資金源と言われるイランは革命防衛軍が潜水艦隊を布陣。マジ、現実に近く。
いらないと思ったコンビニ店員さんは、暴動放火略奪無くイブに在庫無くなるまで営業。
戦争を防止するため命をかける自衛隊員と通じるものを。
捕虜は今にもアラーアクバルと。
事前知識が必要な映画です。(全てを理解するには)
興味はあったけど評判があまり良くなく心配していました。
ですが、観賞し始めてすぐにその心配はなくなりました。
だって超面白かったんですから!!
映画は誰にでもわかるように作らないと一般受けしないと思いますが、その意味では空母いぶきは常識破りをしていると思います。
だって事前知識がないと細部が理解できないつくりになっていると感じました。
かわぐちかいじのこの系統の漫画はほぼ読んでいるため、細かい設定や仕様はなんとなく分かっています。
空母いぶきの肝はストーリーです。
このストーリーを完全に理解する為には残念なら事前知識が必要です。
知識をもってこの映画をみれば星5以外はつけられないはずです。
終わり方について色々言うかたもいるようですが、私はこれが好きです。
どっかの禿げ作家がグダグダいっていますが、あいつは馬鹿なので無視してください。
なんと言おうと空母いぶきは最高です!
ここまで壊しにきたか
楽しみにしてたんですが、評価は「ひどい」の一言ですね・・・
原作貶しが、本当に酷いです。原作者は劇場版をキチンと監修したのでしょうか。よく上映できましたね、これ。
ひとまず観てきてウンザリしたことを10点ほど以下に羅列します。
1.中国に野心はないという特殊設定
この空母いぶきの世界は現実とは異なるパラレルワールドです。中国が存在しますが、中国は尖閣諸島に野心を燃やしていないことになってます。中国の脅威には一切触れないのです。現実の脅威である中国に配慮し、ここに目を瞑らないと映画化はできなかったのでしょう。とても悔しいです。
2.配慮の末にねつ造した「謎の国」の設定が雑すぎる
中国は脅威ではないとなると、日本はなぜ空母が必要なの?となります。その答えとして、この映画では尖閣を狙う別の勢力が南に沸いたことにしています。現実には存在しない、戦わせても誰にも文句を言われない好都合な敵を、ねつ造したのです。急ごしらえで設定されたため、現実味がなく、設定には粗が目立ちます。
謎の国のリアリティについては、多くは語りませんが、「ありえない」のオンパレードです。
3.旭日旗隠し
空母いぶきを含むすべての艦艇は、旭日旗を見せません。海軍の習慣法を殺したと言えましょう。
4.垂水首相≒安倍首相?
垂水首相は原作とは違い、トイレから登場します。別のシーンでは水筒を持っています。「腹痛を理由に雲隠れ!」となじられてた時期の安倍首相の特徴と被せてあるのが伺えますが、このあたりが政権風刺のために難病を揶揄したと問題にされ、この映画を矮小化させています。
原作の空母いぶきにはない問題を、佐藤浩市氏は自らの信念によって持ち込んでしまったと言えましょう。
5.守るべき日常の描写がわざとらしい
コンビニのシーンがちょいちょい戦闘シーンの合間にはさまります。自衛隊が守っている日常を描写したかったのは理解できますが、ものすごく冗長かつ、わざとらしい。作品のテンポを大きく削ぎ落としています。
6.ところで君は誰?
壮々たるメンツである名俳優たちを、惜しげ無く無駄遣いしています。登場人物が何故か原作よりも多くなっており、艦内のシーンは安いセットを誤魔化すために、原作よりも暗く見せているので「えっと、この人は誰だっけ」となってしまいました。
7.捕虜を暴れさせる自由を認める特殊設定
日本人は自衛隊員まで平和ボケしてるという特殊設定があります。捕虜の扱いが優しすぎたことで捕虜が暴れ周り、味方が亡くなるシーンがあります。最後にはそれすら、友愛の心で許してしまいます。
8.艦内自由行動を許可する特殊設定
民間人の記者が艦内で動き回って活躍します。自由に取材して、好きに動きます。機密の固まりであるはずの艦内で、です。
9.空母いぶき艦隊は課題解決においてチョイ役
最後には空母いぶきから発せられたSNSが感動を全世界に伝え、国連軍が重い腰を上げて助け舟を出してくれるという特殊設定を採用しています。あれ、いつから亡国のイージスに切り替わったんだ?
自衛隊員の努力や、たぐいまれな戦闘技術、戦争を回避するための苦労により、大事にならないうちに国連軍が動いてくれました。ハッピーエンド!
空母いぶきは、戦争に発展させない状態のまま耐えて、国連軍が動いてくれるまで戦闘してりゃあ、それで良かったのです。ぶっちゃけチョイ役扱いです。
例えるなら、「あ、兄貴ぃ!助けに来てくれたんッスね!頼もしいや!オイラ、なんとか持ちこたえやしたぜ・・・」的な役割の子が、この映画のタイトルやってる感じですね。
10.中国は助けに来てくれるという特殊設定
中国の描写は、尖閣諸島に野心を持ってないクリーンな中国という特殊設定だけに飽きたらず、日本を助けてくれる国連軍の一国として描かれています。二重の配慮ととれましょう。そこまでしないと映画化出来なかったのでしょう。とても悔しいです。
これらのことを全てひっくるめ、「ひどい」と評価します。
なかなか面白かったです
「空母いぶき」を見に行ったはずなのに、最後は「沈黙の艦隊」が登場するとは思わなんだwww
両方とも「かわぐちかいじ」繋がりということで、ま、いっか(*^ω^*)
ある意味 鑑賞者参加型の映画か?
西島秀俊さんの艦長役、表情や立ち振る舞いなどあまりに素晴らしいので感心しました。台本による言動は別にして。
迎撃ミサイル、敵ミサイルを打ち落とす機関銃みたいなやつ、敵魚雷に対するおとり、戦闘機同士の空中戦、すごい命中精度の主砲、うまくいきすぎと思いながらも日本人としてすごく気分良かった。
内容については、はあ?なんじゃ?おいおい!の連続で、是非皆さんも見ていただいたら別の意味で楽しめると思います。
評価は2のずっと以下だと思いますが、みなさんにも見ていただきたいので3にしました。
最後にひとつだけ、崇高な任務を遂行されている自衛隊のみなさまには心から感謝申し上げます。
自衛隊についてド素人が作った映画
全く自衛隊を理解していない。
細かい事を書くときりが無いが、まず
潜水艦が艦隊と一緒に行動することはない。単独行動が基本である。
防衛出動を宣言したのだから、これは自衛隊全軍発令されているはず。
まず、空自が制空権確保にい動くべき。
陸自も島嶼奪還作戦の立案に動くべき。
また、この海域で戦闘が起こっているのに
米軍が何の反応も示さない事も不思議である。
兎に角、完全に現実を無視した作品である。
あまりの評価の低さに驚きました。
全く事前にレビュー等を参考にせず、たまたま時間があったので観て来ました。
で、鑑賞後にレビューしようとしたら、何とまぁ・・と言う感じです。
当方、原作に関しては全くの知識を持ち合わせておりませんが、これだけ言われるのには歴然としたものがあるのでしょうね。きっと。
なので、純粋にこの映画だけの感想としてですが、そんなに酷い作品ではないと思いますよ。
今後、我が国がこの様な状況に置かれる事も十分にあるでしょうしね。
国や自衛官の葛藤をよく描けていたと思います。
レビューだけで観ないのは残念な気がしますがね〜。
佐藤浩市どころの話ではすまない駄作
1800円をこれからドブに捨てようとしている全てのかわぐちかいじファンよ
今からでも遅くない、もしも貴方たちが原作を未読ならば、
ちょっと本屋に立ち寄って、ほんの数巻でいいから原作を読んでから観ることを強くオススメする
原作はおもしろいぞー!
原作の世界観をざっと理解したならば、次は「尖閣諸島」についてWikipediaで調べてみ?
そこからはじめて、1800円払って映画観るとすごいことがおこるで
うん、既に記載したように「ドブに捨てること」になるから、信じられないなら是非試してみてみ?
原作とも現実ともかけ離れた、エグいほどの駄作っぷりを楽しんでほしい
「何もかもが、ちがーう!Oh No!ヴォケ!!」ってなるで
佐藤浩市の演技は素晴らしいものがあったが、前情報を見てしまうと、たったあれだけの描写変更で、コイツは嫌だった役を演じる程度に自己満足できちゃう男なのかと思う
抵抗があった割には、変更はほんとうに小さいものだった
反体制派の人間なら、もっと誰の目にもわかるような風刺をしろ、あと病気は今後は使うな
「臆病者かつ、卑怯者」という単語以外に言葉が見つからない
がっかり
何で日本はこういうジャンルでまともな映画ができないという認識を新たにした。軍事知識のあまりの欠落に愕然とした。冒頭、海自の艦隊の先頭に、潜水艦が浮上し、走っている場面がでてきて、腰を抜かしそうになる程驚き、席を立とうかと思った。その後の展開も、抱腹絶倒。日本の映画人は、メルヘンはできるが、シリアスはできない。平和ボケ日本の象徴のようなもの。期待していたのに滅茶苦茶裏切られた。時間とお金を返して欲しい。
戦争回避に奔走する人々の葛藤を描く骨太なドラマ
遠くない未来の日本。国籍不明の漁船団が波留間群島初島を武力を持って占拠。海自は訓練航海中の航空機搭載型護衛艦いぶきを旗艦とする第5護衛隊群に現場海域への出動を命じるが、行く手を阻むミサイル攻撃。その向こうには東亜連邦の艦隊が展開していた。反撃すれば戦闘になる・・・未曾有の緊張状態に陥るいぶきには過剰装備だという国民の疑念を晴らす目的で記者2名を搭乗させていた。
潤沢な予算のもとで製作される諸外国の戦争映画に対して、ドメスティックなマーケットでなんとかペイする程度の予算しか捻出できないであろう邦画で敢えて本作を世に問う、一体どんな勝算があるのかが一番の関心事でしたがなるほどと思わず膝を打つアプローチ。まず敵をほぼ一切描写しない『トップガン』方式を採用。リアルな戦闘描写も本当に必要なものに絞り込み、後は音と微かな光や振動で表現。極度の緊張状態に晒される人々の焦燥を至近距離で捉えるカメラワークは最近のハリウッド産のドラマで流行っているスタイル。これはただカメラを人物に寄せてるだけではダメで、ちょっとした仕草で感情を表現出来る演技陣に繊細な演出を施して初めて成立するもの。このスタイルを選択するにあたってはキャスティングも相当慎重になったものと想像します。実際西島秀俊、佐々木蔵之介、藤竜也、佐藤浩市、中井貴一、高嶋政宏、斉藤由貴他イイ顔のベテラン陣を贅沢に配置、客寄せパンダ的なイケメンやアイドル起用もほぼ皆無と徹底的にストイック。
そして何よりこれが国家間の戦争を派手に描く映画ではなく、あらゆる手を尽くして戦争を回避しようと葛藤するドラマである点が実に見事。凡百の戦争映画では軽視されがちな画面に映らない人々の命に寄り添い一喜一憂する繊細さは実に現代的。クリスマス商戦の準備に忙しい中井貴一演じるコンビニ店長の一日と世界を震撼させる日本で一番長い日を並行して描くという、『バイス』にも似たユニークな構成が物語を分厚くしているので後半はもう泣けて泣けてしょうがない。わが祖国にはまだこんな骨太の映画がある。それが判っただけでも胸がいっぱいです。
色々あらぬ物議を醸していた佐藤浩市の演技は物凄く繊細で素晴らしいもの。正直私も『顔』以外の佐藤浩市は好きではありませんでしたが、本作で化けたと思います。意外なところでは斉藤由貴がアホみたいにキュートでビックリしました。監督は『ホワイトアウト』の若松節朗、このままグローバルなシーンで活躍して欲しいです。
海自ものなのに、海自バカにしすぎ。(海保も)
誰のための映画だったのか?
この映画つくった連中は、きっと空母いぶきが嫌いなんだ。それが何となく伝わるのが腹立たしかった。
海保も、海自も馬鹿にされてるよね?
だって海保は序盤に漁船に負けるんだよ?
海自は作戦行動中の空母艦橋でギャーギャー議論が始まるんだよ?おまけに艦から発せられるべきでない雑音が、艦を救うんだ。
とくに海保の弱さと来たら、敵に拳銃ひとつで要塞を陥落させられるようなもんじゃないの?
海上保安庁のこと、少しでも調べて作ったのかな。
味方が敵にめっぽう弱いっていう演出は、特撮でやれよ。
現実の海保は内外の任務にとても頼もしく対応してくれてるよ?
なんか気に入らなかったのかな?
職業に対するリスペクトが足りない気がする。
あと、普段海自艦なんて登場しないコナンくんの映画ですら「艦内ではケータイ禁止」って描写があるのに、なんで海自艦を題材としたこの映画では記者はケータイ使いたい放題なんだよ。こいつテロリストなのか?って思ったよ。
この映画の世界の海自は、民間人よりも身分が著しく低いの?乗艦させたらそのへん規制できないの?
演出が…
スケールが大きく、それなりに楽しめました。
原作では相手は中国ですが、映画化すると問題になるので、架空の国にしたのは致し方ないです。
ただ、細かい演出、例えば…
①戦闘中の緊迫した中で、操縦室を艦長と副長のトップ2が離れて、廊下で語り合ってる時間が長い とか
②仲間を殺した捕虜に、メリークリスマス 的なキザなセリフを言ったりとか、
③艦長と副長が操縦室で語り合ってる時に、バックに他の自衛隊員が誰もいない とか
④トップシークレットなのに、記者に情報ダダ漏れ とか
⑤総理大臣が思慮深く考えてる と言うより、優柔不断なアホヅラに見える とか
などが気になり、演出が下手だな〜と思いました。スケールが大きい作品なだけに残念。。
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