「仮想敵国は中○」空母いぶき 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
仮想敵国は中○
日本国が戦争に巻き込まれる。
突然、尖閣諸島のある島を目指して進む見知らぬ潜水艦。
あり得ないことではありません。
2年半前に観た時は、戦争のシュミレーション映画としてしか、
感じられなかったが、今現在の世界情勢では、ロシアがウクライナに
侵攻した事で、有事(戦争)が身近な事に変わっている。
振り上げた斧(武力)を下すことは、ロシアにとって考えていた以上に
困難だった。
こぞって西側諸国が武器供与を継続している。
国連の役割がこんなに無力なのもよく分かった。
世界制覇を胸に台湾を思うようにしたい中○。
この映画で、これだけの軍事力を持つ国はそうそうはあるまい。
自衛隊機が撃ち落とされ死者が出た。
専守防衛が日本独自の防衛戦略。
それを守る垂水総理大臣(佐藤浩市)も遂に武装行使に苦渋の決断をする。
中○もデモンストレーションのつもりが、予想外の反撃を日本から受けて、
互いに本気モードのガチのぶつかり合いになる。
それにしても魚雷から「空母いぶき」目掛けて何十発のミサイルが
発射されたんだろう。
これは戦争映画だ。
結構迎撃ミサイルの当たる確率が高い。
(本当だろうか?)
海ってそんなに広いのかも疑問だし、こんなに環境破壊して、
汚して良いものかも心配になる。
日本の意外な戦闘能力に驚く中○。
そして現れる助っ人・・・
国連の旗をつけた潜水艦、アメリカの潜水艦、イギリス、フランス、
ドイツの潜水艦が日本の空母戦隊を包囲して守り、
有事は丸く収まる。
平和ボケのコンビニ店長(中井貴一)は目覚めたら、コンビニの棚は
空っぽになっている。
呑気なラストでした。
評価の低い映画だったが、今(2023年4月11日)観ると、
(やはりパソコンゲームのように見えるが)
それなりに迫ってくるものはある。
こんな事態は起こってほしくないと切に願う。