「日本映画と戦争表現」空母いぶき ヒックス伍長さんの映画レビュー(感想・評価)
日本映画と戦争表現
かわぐちかいじ原作の実写化作品。
ほんの一部しか読んでないが、それでも内容は非常に面白い。
沈黙の艦隊は本当に傑作だと思う。
本作は原作の内容改変が多いことでかなり炎上したことで有名だ。
もちろん原作を未読で映画を批判するのは反則だとは思うが、あえてレビュー記事などと照らし合わせて考えてみた。
やはり、そもそも劇中の敵国「カレドルフ」及びそれに賛同する周辺諸国による、通称「東亜連邦」が架空の設定であるがゆえに、その存在自体がよく分からない点が非常に論点を分かりにくくしている。
そして、本田翼演じる取材記者がとても記者には見えなさ過ぎる。もっと他にやり方はあったはず。
中井貴一が店長役の一連のコンビニシーンも完全に蛇足のような気がしてならない。
最大の問題点は肝心の空母や戦闘機のシーンがとても安っぽいCGであるということ。
中井貴一のコンビニや斉藤由貴や本田翼のネットニュース会社などを省いてでも実機に集中するべきだったのではないかと思う。
そういう意味で庵野秀明のシン・ゴジラはそのあたりをよく考慮して作られていた作品だったといえる。
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