「苦悩する日本の自衛隊」空母いぶき mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
苦悩する日本の自衛隊
原作がコミックであることも知らずに観賞。
その後、某サイトのレビューをちらっと見たら、あまりに評価が低いので驚きました。
厳しいであろう制約の中、何とも扱いにくい題材をうまく映像にしてあるなと思いました。「自衛のためのやむおえない戦闘を決断しなければならなくなったときどうするか?」というシチュエーションにドキドキハラハラでした。あり得る話だけど、あってはならない展開。これはあくまでもフィクションであって本当によかった・・・。
東亜連邦という仮想国家が敵国になっていて、ぼんやりとした目に見えぬ存在になっているので、リアルさがなく、いま一つ迫力がありませんが、実名の国を想定するわけにもいかないのかもしれません。捕虜になった人もアジア系の人で、どこの国の人かもよくわかりませんでした。
それにしても、空母艦内たるところに、外部の人間(たとえ記者であろうが)が乗船していていいのか?? 緊張感もなく。コンビニ店長がのんびりしているのは設定としてまだわかるし中井貴一は上手いです。記者は命がけのルポライターらしくもっと緊迫感を出すべきでは?と、普通に感じてしまいました。また、現場の様子を撮影してスクープを流すなんてこと、許されるのか?? 余談ですが本田翼は大根なんですよねぇ(ファンの方すみません) 『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』というドラマで、演技がちょっとなぁと実感してしまいましたが、今回もやっぱりという感じでした。安倍首相を揶揄したと言われた佐藤浩市はやり玉に上げられましたが、憲法9条の縛りの中で苦しむ総理をうまく演じたと思いました。トイレだって1回しか行ってませんよね。
「いそかぜの主砲ならどうか? それなら敵艦は沈まない」
そこまで冷静に判断して、自国だけではなく
敵国の人命までを守ろうしなければならない。
戦闘から戦争へと拡大してはならない。
「戦争する力は持っている。しかし、絶対にやらない」
いろいろ考えさせられました。
はじめまして。mittyさん。
みかずきです。
共感&フォローありがとうございます。
10年ほど前から映画レビューを書いていますが、
こちらのサイトには先月登録したばかりです。
宜しくお願いします。
さて、本作、専守防衛にかなり踏み込んだ作品でした。
専守防衛の難しさを実感できる作品でした。
仰るように、フィクションで良かった、
いつまでもフィクションとして観たいと思いました。
では、また共感作で交流させて下さい。
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