「ここまで酷いとは・・」空母いぶき ゆっきーさんの映画レビュー(感想・評価)
ここまで酷いとは・・
ここまで酷いとはおもわなかった。
人物、組織、装備、演出のあらゆる面であまりにお粗末でひどすぎて、開始30分ほどでマジで帰ろうかと思いましたが、一応最後まで見ることにしました。
色々なことがよくわかっている人は、そのあまりのひどさに、鑑賞に耐えられないと思います。
防衛出動の国会承認を事後にするのは自衛隊法で認められていることなのでまあいいとしても、ネット経由で映像がリークして国民が騒ぎ出すまで政府が何の公示もせずに黙っているという演出からして正気の沙汰ではありません。
垂水総理も、原作では決断すべき時に決断できるしっかりした総理として描かれていましたが、佐藤浩市演じる総理は周りから言われたい放題で、記者会見でも逃げるように去っていくただのヘタレ・・(←さすがに悪意を感じた)
空自の偵察機はRF4Eではなく普通のF4ファントムだし、「この距離で探知ということはステルス機だ!」とか言いながら敵戦闘機はステルスではないMig35だし、ステルスのはずのF35Bが早々に探知されて先に敵からミサイル撃たれてるし、F35Bを運用するアドバンテージなど一切描かれておらず、はじめっからドッグファイトという荒唐無稽な展開に。
こんごう型護衛艦のOTOメララ127mm速射砲/54 Compactで「艦長、長距離誘導砲弾撃ちましょう!」とか言い出すし、いぶき格納庫内の床に固定用のワイヤー引っ掛ける穴が一個も空いてないし、CIC内のコンソール画面はまるでゲームの出撃準備画面のようにファンタジー感丸出しだし、海自なのに旭日旗ではなくとってつけたような日本国旗のワッペンをつけてるし、・・etc,etc とにかく色々ひどいひどすぎる。
素人がよく調べもせず、原作漫画のセリフをうのみにし、イメージだけで作った映画としか言いようがなく、国防を描く映画としてあらゆる部分で粗が目立ち、イライラしました。
参考文献が「小学館 特撮とイラストで図解する 自衛隊の最新装備」だからしょうがないか・・←マジで
まあ、でも一番ひどかったのは、一方的に日本の領土が侵略され、海上保安官が人質にされ、攻撃によって自衛官を何人も殺害されているにも関わらず、映画の最後に、「どんな事情であれ相手を責めるのはやめよう!」「どんなに辛くても耐えることが平和につながるから大事!」みたいな締めくくり方をしてたところ。
馬鹿なのか????
ゆっきーさん
参考になる投稿を有り難うございます。
勉強になりました。
作品を観ました、同じく総理大臣の描き方には悪意を感じながら観ました。
重ねて佐藤浩市の発言にも反感を持ち、そこだけはスルーしました。
現実問題 総理大臣に対し無礼な言葉は無いとも思います
原作とは別物と理解して観ながらも、旧式の武器にそこまで負けないだろとも
思いながら、日本の潜水艦もそこまで間抜けでは無い。
原作を観ずに観れば、ふーんと楽しめましたが〜〜
文句を言えば限りないですが、エンターテイメントと理解します。