「何があっても果たすべき約束」家(うち)へ帰ろう Golgo14さんの映画レビュー(感想・評価)
何があっても果たすべき約束
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劇場公開時から気になっていた作品。
冒頭部分はジュゼッペ・トルナトーレの「みんな元気」(90年)を彷彿させた。
どちらも老人が主人公のロード・ムービーだが、「みんな元気」では子供たちに失望していく様を描いている。
一方本作品では逆に子供たちに失望し、身体の不具合を抱えながらも、待ち受けているであろう多くの困難を顧みずに70年前の約束を果たすべく家を出て行く。
たとえ忌むべき土地を踏んでも、約束を果たすために前に進む。
人間には、それが他人には理解してもらえないものであっても、何があっても果たさなければならない約束があることを教えてくれる。
約束を果たした後、主人公はどのような生き方をしたのだろうか。
それを想像(創造)してみるのも楽しい、良質の作品である。
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