「感動&感動で涙腺崩壊でした~」家(うち)へ帰ろう ホワイトベアさんの映画レビュー(感想・評価)
感動&感動で涙腺崩壊でした~
移住先のアルゼンチンで仕立て屋として一家を為したユダヤ老人アブラムが、70年前、自分を救ってくれた友人との約束を果たす為、ポーランドへの帰還の旅に出るお話。空路でスペインへ、そして鉄路でヨーロッパを横断する旅はハプニングの連続でしたが、ナチスを擁したドイツは絶対に通りたくない、と言う頑固なまでの彼の主張は、決して見得や面白半分で言っているのではなく、ホロコーストの辛酸を舐めた彼なりの心の叫びだった筈。その難問をどのようにクリアしたかはネタバレになるのでここでは書けませんが、それだけにラストのシーンは本当に胸を付かれました。ポーランドの人がスペイン語ペラペラなのはひょっとしたら突っ込みどころだったのかも知れませんが、そんなことに構っていられない程、主人公の魂と気迫を感じた作品でした。ただこの作品はこのような真摯なテーマを帯びているにも拘らず、全体にとてもウイットが効いていたように思います。旅の途中で出会った様々な人達とのちょっとお茶目にも見える交流はこの作品の本当に良いアクセントになっていたと思います。ハンカチ必携。
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