「クスっと笑える道中でもうっすらと続く緊張感が、ラストの3分で一気に開放される気持ちよさ」家(うち)へ帰ろう kizkizさんの映画レビュー(感想・評価)
クスっと笑える道中でもうっすらと続く緊張感が、ラストの3分で一気に開放される気持ちよさ
ホロコーストから生き延びた老人が友人との約束を果たすためアルゼンチンから祖国ポーランドに旅するロードムービー。
重い設定だけども、頑固じいさんのウィットな言い回しが心地よく、気を張りすぎないのは南米アルゼンチン映画のなせる技か?
頑固じいさんが周りに助けられて旅を進めていくのを見て温かい気持ちになりました。
ドイツが近づくにつれ見えていくるじいさんの辛い過去に胸が締め付けられる……。
ハッとなる名言も多くある。
”聞いたんじゃない。実際に見たんだ。”は強烈なフレーズ。
ラストシーンの二人の演技は素晴らしい。
わずかな表情の変化で長い月日をもの語る名演。
2018年公開映画の中でも上位にくる素晴らしいシーンでした。
案外さらっと終わるけど、このシンプルな出来事がスゴいことなんだと。気持ちいい後味がありました。
クスっと笑える道中でもうっすらと続く緊張感が、ラストの3分で一気に開放される気持ちよさが素晴らしかったなぁ。
辛いことも笑えることもあっても心から泣ける嬉しいことがあるから生きてる意味あるな、と。
思い返すほど良い映画だったと思えてくる良作です。
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