「そりゃ泣くよね」家(うち)へ帰ろう ぽこぺんさんの映画レビュー(感想・評価)
そりゃ泣くよね
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主人公が道中で出会う人たちは、フランス人もドイツ人もポーランド人もみんな優しい。過去に何があったかも知っていて、その上で未来を築こうとしているし、過去にも向き合っている。主人公もそれは分かっているが、70年経っても戦争の記憶は彼を苦しめ続ける。故郷の名を口に出せないほどに。聞いた話じゃない、この目で見た。その目で見てしまった光景は、ふとした拍子に蘇ってしまうのだ。具体的な戦争描写はほとんどないが、これほど戦争の悲惨さを伝える映画もそうないだろう。親友に会えた彼が、少しでも苦しみから解放されることを願って止まない。
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