「子に尋ねられても困るでしょう」ペンギン・ハイウェイ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
子に尋ねられても困るでしょう
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主人公は青山君、小学4年生の設定、どうやら研究者らしい父親の影響なのか論理的思考に嵌っている。自由研究に行き詰まった子に父が説くエウレカの方法というのが言い得て妙なので感服。
エウレカというのはギリシャ語でアルキメデスがかの入浴時に叫んだと言う、発見!という言葉。
エウレカの方法
・発見したことや考えたことを一枚の紙に全部メモしなさい。
・頭の中でメモが飛び交うくらい、それを見なさい。
・それでも分からないときは、考えることを辞めなさい、よく遊んでよく食べてよく眠ること。
そうすると、バラバラだったもの突然つながる瞬間がある。
同級生の女の子浜本さんも学業優秀、なんと小学生なのにアインシュタインの本を抱えています、こちらも父親が京大の教授で研究者肌、そんな学者の子供たちという妙に頭でっかちな子供の妄想SFといったところか。
コーラ缶がペンギンに変るなんて何が何やら翻弄されっぱなし、終わりになってみれば物語はファンタジーというよりSFの世界観、マルチバース、森の奥に突然出現した謎の水球は地球に空いたワームホールのようなほころび、呑み込まれれば世界の終り。
ペンギンを作っていた歯科医院の巨乳のお姉さんは地球を救う為に異世界から来たらしい。彼女の作り出すペンギンたちが穴を修正してくれるというから驚きだ。
ただ観終わってみるとおっぱいフェチの早熟な少年の夏の初恋物語の様でもある。
アニメだから子供向けなのだろうが理解できる子がどれほどいるのか、子に尋ねられた親もしどろもどろといった光景が目に浮かぶ・・。
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