「夏休みに相応しいファンタジーのような科学映画」ペンギン・ハイウェイ saitofjさんの映画レビュー(感想・評価)
夏休みに相応しいファンタジーのような科学映画
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かがくときくと、化学とか物理とか理論という言葉に直結されて
SFとなると、私達の理論体系によって解釈された少し異なる世界になる。
その理論が整然としてないと、ファンタジーにされてしまう。
でも、"科学"って、そうじゃないよね。を思い出せてくれました。
おっぱいからファンタジーなペンギンまで、様々な不思議な事象について
思考を放棄せず、問題と認識して、根気強く実験と観察を繰り返して、結果の獲得を試みる。
科学によって、立ち向かっていきます。
もしこの映画がファンタジーなら
魔法使いのようなお姉さんに恋をして、お姉さんは何かと戦い身を犠牲にした。
とても理不尽で悲しい物語になったでしょう。
でも、科学的立場を貫くことによって、エウレカして、
仮説を獲得して、ありのままに事象を受け入れていく。
それは、起きてる事象にはなんの影響もないですし、
もの悲しい気持ちが残ったこともかわりません。
じゃあ、科学に意味はなかったのでしょうか。
そうではありません。
科学による獲得があったからこそ、彼は学校を飛び出しました。
そして、お姉さんとのお別れと、事象を観察する機会を得たのです。
悲しくはありますが、理不尽では無くなったのです。
仮説の先には希望も残されてるようで、探査船の帰還がそれを象徴付けます。
あまり考えちゃいけないと思ってたおっぱいとか。
理論整然とはしてないファンタジー的な事象も、
研究できるのです。科学できるんです。
そんなことを考えていたら、夏休みの自由研究を思い出して、夏らしいなあ。と感じました。
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