「創作活動をしたくなる」ブリグズビー・ベア Jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
創作活動をしたくなる
海外の映画館で鑑賞。
監禁モノにおける話のメインは脱出になりがちだがそうではない作品もある。
「ルーム」は中盤で脱出し、本作では開始5分で救出される。「ルーム」では脱出後の世界も地獄だったが、本作の主人公はそれまで暮らしていた両親が誘拐犯だったと知るところからのスタートになる。それも25歳で。
自分の好きな物語が突然終わってしまった、なら自分の手で続きを作ろう!となるオタク根性が素晴らしい。
役者になりたかったと語る刑事に、なぜ夢をあきらめたのかと言うジェームズの無垢で残酷な問い。
人はいつ自分の創造性に見切りをつけるようになるのだろうか。ジェームズに協力することで生き生きし始める刑事が良い。
クリエイターの端くれなら、観た後に創作活動をしたくなる一作。
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