「残る後味の悪さ」ウトヤ島、7月22日 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
残る後味の悪さ
観終わっあとの、この後味の悪さはなんだろうか。
実際にあった事件だからだろうか。
銃声の中で繰り広げられる、冷静さを欠いた若者たちの行動に対してだろうか。もう喋るなとか、思いつきで行動するなとか、スマホの電源は切れとか。
でも、一番の理由は、一体何に救いを求めたら良いのか分からないこと…、そういう無力感のような…ものだと思う。
この事件のことはよく覚えている。
ノルウェーではEU同様、死刑がないので、場合によっては、この犯人にも保釈があり得るのだと、テレビが報じていた。
また、日本のメディアが、死刑がないことについて、遺族に尋ねると、そういう制度を受け入れているからと、冷静に答えていたことも印象的だった。
日本にもオウムのテロがあったので、取材のつもりなんだろうが、かなりKYだなと思ってたような気がする。
映画の最後のテロップに、極右思想が…とか、分断が…といった世界の現状を危惧する文言が流れるが、では?という問いが頭の中を巡り、回答を導き出せないことに苛立ちを感じざるを得ない。
美徳のように語られる「多様性を受け入れる」という考え方を、受け入れられない人がいること。
そうした人は、社会の片隅に押しやられることが多いこと。
無理矢理に美徳を押し付けると、反動はきっと大きい可能性があること。
そして、過激化することも少なくないこと。
では、どうすれば受け入れられるのか、社会は充分に自問自答していたのか、或いは、しているのか…ということを、改めて考えさせられる。
そして、答えなんてないだろうと言われているような、言い方は悪いにしても、後味の良くない作品だった。
今晩は。
完治されて、良かったです。
私は今日から会社が休みで、ホイホイと映画を観に行きました。
ワンコさんのお話があったので、マスク姿で行きましたよ。(普段、邪魔なので滅多にしないのですが)
良いお正月をお迎えください。では、又。
こんにちは
インフルエンザ完治されましたか?
私は死刑制度に賛成の立場です。これは、学生時代の教授の影響もありますが、赦しがたい行為をした者には、きっちりと命を持って償う必要があると思います。先日、無期懲役の判決を受け万歳三唱をした輩がいましたが、言語道断です。
が、これは三権分立が正しく機能しているのが、大前提です。
家人には、何かあったら任せておけ!日本の刑法は頼りないから、ハムラビ法に基づいて私が仇をとるからな!と胸を張って言ったら、瞬殺されるんじゃないの、とあっさりと言われてしまいましたが・・。