劇場公開日 2019年4月5日

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「フォークリフト愛に溢れた映画」希望の灯り cubonさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5フォークリフト愛に溢れた映画

2024年12月31日
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全編通じてフォークリフトが重要なキーアイテムになっていた。
でも従業員にとって、フォークリフトはパレットやカッターナイフと同じく単に仕事に必須のアイテムの一つのだけな筈で、何故フォークリフトだけが特別なアイテムになっているのか分からなかった。倉庫番にとっては憧れの花形アイテムなんだろうか。

後、互いに惹かれて来ていたとはいえ、呼鈴鳴らして無反応の家に無施錠の窓から侵入して、人の家を勝手にうろついてパズルをしたり女性のシャワーを覗いたりするのは気持ち悪いと思った。
元空き巣泥棒から全然更生出来てない感じで、せっかくお見舞い目的で来訪したのに覗き魔になってて、やはり入れ墨だらけの元犯罪者なんだなとしか感じなかった。

海と呼ばれる狭い生け簀の中で、自由に泳ぐ事も、満足に呼吸する事も出来ずにひしめき合っている魚が、この世の無常を象徴しているような気がした。
毎日顔をつき合わして、一つの家族のように働いていても、実際にはお互いを何も知らない事に孤独を感じた。
考えさせられる様な良いシーンも多かっただけに、前述の不法侵入シーンの必要性を感じず、そこが残念だった。

cubon