「フォークリフトでワルツを踊りたい。」希望の灯り ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)
フォークリフトでワルツを踊りたい。
旧東ドイツにある会員制スーパーで働くことになった青年と先輩従業員達の交流を描いた静かなお話。
端正な構図と時に凝ったカメラワークで、日々の地味な作業を淡々と進めながら、少しずつ馴染んでゆく無口な主人公。そして同僚の菓子担当マリオンに魅かれてゆく。
ともかく台詞が少なくので、仕草や表情をジッと見つめなから変化を感じさせる演出。
一部の日本映画でやたらとに説明セリフを使うことが、多いこの頃、これぐらいが、心地よい。
従業員の多くは東ドイツ時代から働いている人で、統一後の時間の流れや取り残されてゆく人々の姿を想像させる部分も切ない。
スーパー従業員の作業を見ていると、どこもあまり変わらんなーと思う。
現地のフォークリフト研修で見せられる教材ビデオのひどいユーモアには苦笑い。スプラッタか!
冒頭のフォークリフトが踊るような作業シーンも「2001年宇宙の旅」パロディに見える。
日本ならコストコ物語かなタイトルは
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