「【斬新】多様な恐怖感を味わえる」アナイアレイション 全滅領域 erimakiさんの映画レビュー(感想・評価)
【斬新】多様な恐怖感を味わえる
・魅力的だなと思えたところ
・しっこりこないところ
両方あった。だが魅力的に思えた部分の方が多かったので、まあまあ楽しめた感じ。
【しっこりこないところ】
まず世界を滅ぼしかねない超絶危険地帯に入るの簡単すぎじゃね?って思った。訓練を受けた特殊部隊が出向き、ケインを覗いて誰一人生還していない。そんなところへサバイバルの専門家でもない女性達が普通に踏み込んでいく。ちょっと設定のフォローが甘い気がする。
【魅力的だなと思えたところ】
シンプルにスリルを味わうことができた。しかも2つの異なるタイプのスリルだ
・熊(?)の襲撃シーン→単純に恐怖感
・クローンとの対峙→得体の知れない恐怖感
熊のシーンは普通にハラハラした。熊の見た目の異形感といい、キャラクター達が縛られているという制約要素も相まってシンプルに「殺されるかもしれない」というスリルを堪能。
灯台に入ってからは緊張感がクライマックスに達するわけだが、熊のシーンとはまた違ったスリルが味わえる。
得体の知れない恐怖感。
想像を遥かに超えた未知なる何かと対峙する恐怖感。
(個人的にロバート・ゼメキス監督、ジョディ・フォスター主演の「コンタクト」終盤のシーンを彷彿とさせた)
灯台の穴に入ってからはもう「こええ…怖いよ…」って感じ。
ヴェントレスがカメラ付近でピンぼけしながらゆらゆらしている不気味さといったらすごい。
レナが動きを模倣される時の不気味さもまた半端ない。
その時の音楽がまた素晴らしい。電子音みたいなBGMでおどろおどろしくて斬新。シーンの不気味さに磨きがかかっていた。
エンドロールに入る一連の演出も結構好き。ケインとレナの瞳→タイトル→エンドロール+不気味な電子音BGM再び。