大和(カリフォルニア)のレビュー・感想・評価
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ラッパー好きの少女のグダグダ話
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冒頭のクレジットから沖縄と同様、基地問題を取り上げた社会派ドラマかと思ったら、苛立ちの多いラッパー好きの少女のグダグダ話なので落胆。厚木基地の住所がカルフォルニアと言うのは治外法権の誇張かも知れませんがそんな都市伝説は聞いたことがありません。劇中でも解説なく、観客の興味を引くためにタイトルに仕立てたのでしょう。
キャスティングも馴染みがないし、活舌の悪い素人もどきの俳優に不要な長セリフだから何を喋っているのか聞き取りにくいしなぜ韓国の子が日本人役なのか?。
監督インタビュー(神戸映画資料館)を読むとご自身も大和市で育っており、転勤の多い父親でアメリカにも数年暮らしていたらしい、だから自身の出自のアイデンティにある種、葛藤、揺らぎが付きまとっていたらしい、作家性の強い映画だから出来不出来と言うより共感できずに困惑でした。
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心地良い青春映画
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見る前は勝手に、ポリティカルで暴力的な映画だろうと勝手に思っていたのですが、むしろ繊細で丁寧な、オーソドックスな日本映画で、流れている時間が心地よく感じる作品でした。空を飛ぶ米軍機がうるさいのですが、そこに対してネガティヴでもポジティブでもない作品のスタンスが、非常に気持ち良かったのだと思います。
最後のラップが、もう少し歌として乗れる感じだったら良かったのにと、つい期待してしまいました。
個人的には住宅街のすぐそばにライブハウスがあるという、あの大和市の街並みが面白くて仕方なかったです。
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