劇場公開日 2019年3月29日

  • 予告編を見る

「ダンボがかわいそう」ダンボ さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ダンボがかわいそう

2019年4月4日
Androidアプリから投稿

ダメだった。
全然楽しめなかった...
個人的に早くも今年ワーストクラスです...
とは言え、結構酷評されてるかと思いきやロッテントマトはそこまで低くはなかったし、映画.comの評価も高めなので自分が致命的に合わなかっただけかもしれません。

ティム・バートンは「シザーハンズ」や「チャーリーとチョコレート工場」は好きですが、他はそこまででは無いので過度な期待はしていませんでした。
ただ、「ブラッククランズマン」を観る予定が予想外の1日全部満席という事になってしまって仕方無く観ました(笑)
そもそも何も考えず観たのが間違いでした。

う~ん、ダンボのビジュアル自体は良かったと思うんです。
CGが特別凄いわけではありませんが、可愛い目や表情をしていたので愛着は持てた方ですし、親ゾウと別れるシーンも良かったです。

また、本作はネズミではなく子供との交流にしたのも良いと思います。
基本的に実写向きではないと思うダンボを実写にするにあたって子供向きにさせる良い要素だったと思います。

ただ、人間側の物語を増やす事自体は良いのですが、その人間側のストーリー自体がつまらないし、登場人物も全然好きになれませんでした。

まず、ダンボが主人公なのにダンボがあまり映さないし活躍する時間が少ないのは問題だと思いますし、人間側は誰が主人公かがわからないようになっていました。

また、悪役のキャラクターの出番も結構多かったのに表面的過ぎるし行動が幼稚でした。

また、サーカス内のオーナーや動物の飼育係がいるのですが、そいつらの動物の扱いが酷いです。
平気でゾウを鞭で叩くし、ネズミを机の引き出しにずっと閉じ込めるし、サーカス団としてダメダメに感じます。

中盤から大きな遊園地の所に行ってそこのサーカスに入るのですが、
特にそこのオーナー(マイケル・キートン)が最悪でした。
その人物は、ダンボを個人の私欲で取って、ダンボの仲間を排除する悪役なのですが、そういったキャラ設定はまだ良いんです。
問題は、ダンボと女性のパフォーマーを落ちたら確実に死ぬくらい高い所に上らせてダンボを飛ばせる事をするにも関わらず、下にネットを張らせなかったところです。
本当に開いた口が塞がりません!
事故起こしたら確実にオーナーのせいになるし何も得しないのに、何でそんな事をしたのかまるで解りませんし、本当に許せなかったです。

ここまで話してきて感じたのですが、この映画は動物がメインの話なのに動物が全然良い扱いされないんです。
動物愛護団体からクレーム来なかったのかな?(笑)

また、キャスト全員の演技がアニメっぽく大袈裟なのも気になりました。

ダンボのビジュアルや親ゾウと子供達との交流が無かったら詰まらなすぎて本当に観てるのが辛かったと思います。
ラストは割りと良い感じに終わったのですが、それを含めてもこの映画が全然好きになれませんでした。

さうすぽー。