「雰囲気を再現した続編」メリー・ポピンズ リターンズ My3さんの映画レビュー(感想・評価)
雰囲気を再現した続編
旧作の雰囲気を再現してくれた。原作『帰ってきたメアリー·ポピンズ』の設定を借りて、ディズニー映画旧作を再現した感じ。大人になったマイケルの子供達が、子供の頃のジェーンとマイケルに顔がよく似てて、よくこの子役を見つけてきてくれた。大人になったジェーン役(エミリー・マルティマー)の笑顔がとても可愛い。バートの立ち位置にいるジャックは、もう少しハンサムな人にしてほしかったな。バートがかっこよすぎたから比較してしまうし、セリフで何度もハンサムと言われるので違和感を感じてしまう。メリー・ポピンズ役のエミリー・ブラントは、旧作のジュリー・アンドリュースよりも少し冷たそうな気位高い雰囲気が、原作のメアリー・ポピンズに似ている。つまり、ビジュアル面はまあまあよくできている。
ただ、話の内容は。旧作ではもっとハートフルだった。こちらでは明らかな悪役が複数出てくる。メリーポピンズがミュージカルを歌って踊る場面ではそれを寓話風に示唆する歌詞で、気持ちよく楽しむことができない。心がハッピーになれる映画、と呼ぶにはいまひとつ。
またミュージカルとしては、旧作には名曲と思える曲がいくつかあった。『2ペンスを鳩に』『凧をあげよう』のメロディーはすばらしい。こちらでは、悪くはないけど、そこまで心に残るような曲は無かった。
見終わった後で知った特典情報で、
銀行主ドース氏は、なんと旧作バート役のディック・ヴァン・ダイク、これは凄い。旧作でもあのお爺さん役をやってたとは知らなかった。これは嬉しいネタ。