「大人目線で「くまのプーさん」に再会する感慨」プーと大人になった僕 AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
大人目線で「くまのプーさん」に再会する感慨
子供のころ大好きだった本。まだ読書の習慣が身につく前、きょうだい一緒に母から読み聞かせてもらったことをぼんやり覚えている。プーさんをはじめ命を吹き込まれたぬいぐるみの動物たちと一緒に遊ぶクリストファー・ロビンが本当に羨ましかったっけ。
あのクリストファーが大人になって、すっかり仕事人間になっていた。そんな彼の前に、プーが突然現れる。困惑しながらも、元の場所に帰そうと生家に戻り、動物たちにも再会する…という話を、アニメでなく実写で映画化してくれたのが嬉しい。プーと仲間たちがぬいぐるみのモフモフ感を表現したCGで実体化され、まさに現実世界にプーたちが紛れ込んだかのような楽しさだ。
単なる懐かしさだけではない。幼いころは素朴に受け止めていたプーの言い回しが、今になって聞くと禅問答のようで哲学的な含蓄があることに気づかされる。大人になるって、人生ってなんだろうと見つめ直すことを教えてくれる。
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