劇場公開日 2018年8月31日

  • 予告編を見る

「斬新かつユーモラス。予備知識必須のファン向け痛快アクション!!」アントマン&ワスプ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0斬新かつユーモラス。予備知識必須のファン向け痛快アクション!!

2018年9月5日
PCから投稿

悲しい

楽しい

興奮

【賛否両論チェック】
賛:自身や身の回りのものが、大きくなったり小さくなったりする能力を活かし、なんとか危機をかいくぐっていくアントマン達の活躍が、非常に痛快で楽しい。個性溢れるキャラクターの奮闘ぶりや、アベンジャーズシリーズとの繋がりも、ファンにはたまらない。
否:やたらと難解な理論が色々登場するので、思わず「何それ?」とツッコみたくなってしまいそう。設定にもかなり無理があるので、荒唐無稽な印象もかなりある。他のマーベルシリーズの知識も必要。

 前作までの説明はほとんどしてくれないので、予備知識は必須です。他のマーベルシリーズのネタも登場するので、特に「アベンジャーズ」シリーズはチェックしておいた方がイイかと思います。
 亜原子とか量子世界とか、何かと小難しい話は度々登場しますが、そこさえ気にならなければ、迫力満点の痛快アクションムービーであることは間違いありません。敵と格闘している最中に小さくなって攻撃をかわしたり、身の回りにあるものを巨大化させて追っ手を倒したり、アントマン自身が大きくなりすぎてしまったりと、斬新ですがどこかユーモラスなアクションの数々は、家族サービスやデートムービーでも楽しめること間違いなしです。
 作品を彩るキャラクターも、個性豊か。どう転んでも頼りないスコットと、勝ち気でクールなホープ、そしてすぐにカッとなるのがたまに傷ですが、最愛の妻を取り戻すために奔走するハンクと、3人が一丸となって量子世界に挑んでいく姿は、さながらSFアドベンチャーの様相も呈していて、思わずハラハラさせられます。それに加えて、ゴーストことエイヴァにまつわる哀しい物語も、見どころの1つですね。
 クスッと笑えて楽しめる、一風変わったアクションムービーですので、是非チェックしてみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド