「シンプル・イズ・ザ・ベスト!」アントマン&ワスプ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
シンプル・イズ・ザ・ベスト!
「マーベル・シネマティック・ユニバース」第20作。
「アントマン」シリーズ第2作。
レイトショーで鑑賞。
コミックは未読です。
頼りになり過ぎる相棒“ワスプ”と共に、ひとり娘をこよなく愛するヒーローパパ“アントマン”が帰って来ました。
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の圧倒的衝撃冷めやらぬタイミングでの登場に、一服の清涼剤の感がありました。とにかく楽しい! 「インフィニティ・ウォー」のような悲惨さはまるで無く、観終わって「あぁ、面白かった!」と心の底から言える作品でした。これぞ、映画の醍醐味…。
縮小・拡大を繰り返す壮絶なアクションと、日常がスリル溢れるスペクタクルに変貌する面白さが、格段にパワーアップ! ワスプの登場によってバディ・アクションの要素が加わりますますヒートアップ! 神秘的な量子世界の描写は、息を呑むほどのビジュアル・ショックでした。
物語の構造も、“初代ワスプ”ジャネットを助けるために奮闘するという一点に集中しているシンプルさ…。アクション映画はこうでなくっちゃ! ピム一家の物語と言い、スコットと娘のキャシーとの関係と言い、家族の愛の物語はどんな形であろうとも良いものだなと思いました。
ゴーストが単なる悪人では無いというのもまたいい感じでした。今後何らかの形で再登場して欲しいキャラクターだなぁ、と…。彼女が背負った運命を想うと、サノスの“指パッチン”を生き抜いていて欲しいなぁ、と願うばかりです…。
ゴーストを支援する科学者役で、ローレンス・フィッシュバーンが参戦。見た目が似てる者同士で、ニック・フューリーと並んで欲しい(笑) 「ジョン・ウィック」シリーズにも出てるし、いろんなシリーズ物に一枚噛んで来るなぁ…(笑)
何はともあれ、マイケル・ペーニャが最高! 彼がいなくちゃ「アントマン」じゃないと声を大にして言えるほどの重要キャラだなと改めて思いました。佐藤二朗みたいな軽妙さが堪らん!(笑) この役はマイケル・ペーニャにしか出来ない!
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注目ポイントは、時系列的に「インフィニティ・ウォー」の前なのか後なのか、ということ。それによって本作の持つ意味合いが変わって来ます。そればかり気になっていました。
いざ鑑賞して、アントマンが「インフィニティ・ウォー」に参戦出来なかった理由が分かりました。それどころじゃ無かったんですねぇ…。ワカンダがサノス軍団の攻撃を受けている頃、裏では本作の戦いが行われていたということかぁ…。
そして、重要な実験中にアントマン以外が塵となってしまうというまさかの展開…! 「アベンジャーズ4(仮題)」にアントマンが登場することは明かされているので、この状況からどのように脱出するのか、今から非常に気になりますなぁ~!
【余談】
ピム博士が古いアントマンスーツを着て、妻を助けるために量子の世界へと命懸けのダイブを敢行することに…! さながら「ミクロの決死圏」。マイケル・ダグラスのスーツ姿が見られるなんて、すごいお得感がありました(笑)
※鑑賞記録
2020/07/08:WOWOWプライム(2回目)
本当にいいですよね!
コメントありがとうございます。
返信遅くなりすみません。
他の作品でも素晴らしい存在感醸しますよね(笑)
おとぼけもできるし、硬派な感じもお手のもの。
名バイプレーヤーだと思います。