劇場公開日 2018年12月7日

「中島監督がホラー映画を作るとこんな感じになるのか…。」来る ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0中島監督がホラー映画を作るとこんな感じになるのか…。

2018年12月9日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

あのぶっ飛んだ世界観で有名な、中島哲也監督がホラー映画を手掛けたら?

ドキドキワクワクしながら鑑賞したものの、思ったよりまともなホラー映画となっていました(笑)

予告を見る限りでは、岡田准一さんが主役なのかと思いきや、前半は妻夫木聡さんが主役!
黒木華さんとの理想的な夫婦の姿がとても眩しくてキラキラと輝いていました。
妻に協力的な素敵な旦那様と誰もが思うのかもしれませんが…。

実は、イクメンの自分をブログにアップする、ネットオタクという現実。
実際は、家事や子育てを妻がほとんど行っていて、夫は気が向いた時だけ育児するという御都合主義夫。

妻のイライラは溜まり、夫の暴走は続く…!
そんな、家庭崩壊の危機が迫っている時、あの〇〇〇〇はやってきます!

夫の幼い記憶の彼方にある、〇〇〇〇。
彼が忘れていた記憶を思い出したことで、ある事件をきっかけに次々に家族を恐怖に貶めていきます。

それは決して目には見えない。
見えない何者かが迫ってくる恐怖…!?

ゾワゾワと迫る恐ろしさに打ち震えること間違いなしです!

さらに個性的なキャラクターがたくさん登場したことも、映画の魅力の1つ!

中でも松たか子さん、小松菜奈さんの霊能力者の演技が本当に驚くぐらいすごかった!

全然傷だらけになり、血反吐を撒き散らしながら、〇〇〇〇へ立ち向かっていく姿。
松たか子さんだからこそ、完璧に演じられたのだと思いました。

小松菜奈さんのコテコテのギャルメイクには驚きましたが、〇〇〇〇にやられてヘトヘトになってしまう姿は、とてもリアルでした。

あと、柴田理恵さん演じる霊媒師の姿も印象的。
途中まさかの衝撃的なシーンに、びっくりして目を覆ってしまいそうになりました!
こういう役もできるんだな!って、意外な一面を感じてしまいました。

それにしても、主役の岡田准一さんがなかなか出てこなかった…。
40分くらいだった頃、ようやく彼が出てきましたが、その姿はなかりのムサイ男。
タバコをふかしながら、妖怪退治の依頼を引き受ける姿からは胡散臭しか感じませんでした。
普段真面目な役ばかりこなしてきた彼からは、一目置くようなキャラクター。

岡田さんも、久しぶりのぶっ飛んだ役を演じられて良かったのではないでしょうか?

ホラー映画なのであまり内容を詳しく書くのは控えます。
一言でこの映画について語るなら、恐怖ではなく破滅。

人間が破滅していく様に震えるという感じでした。

真面目な映画が最近多かったので、たまにはこんなぶっ飛んだのもいいかもしれません(笑)

ガーコ