「つられて眠くなりました」イカリエ-XB1 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
つられて眠くなりました
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興味を持ったのは「2001年宇宙の旅」より5年も前にチェコで製作されたという点であった。先ず驚いたのが生命探査に向かう先がアルファー・ケンタウルスの惑星と言う設定だ、太陽系にに最も近い恒星として16世紀には知られていたがプロキシマ・ケンタウリbがハビタブルゾーンにある生命の可能性のある惑星として発見されたのは映画の50年後の2013年以降、原作者スタニスワフ・レムの先見性恐るべしである。
人類未経験の長旅だから所詮は推測、コンピュータや自動機器のサポートは不可欠、退屈しない程度に趣味や娯楽も完備、ホールもあり着飾ってダンスも踊れるのは豪華客船の船旅のような気もする。
航海士や調査隊、老若男女40人、犬やペットロボットまで同行の大所帯、途中で犬も人も出産するというシュールな出来事。ナチス残党が作ったと思われるミサイル搭載宇宙ステーションや中性子星の放射線に侵され疲弊、錯乱する乗組員などのエピソードを挟み船は只管進んでゆく。
目的の星は雲間から見えたところは地球の市街地風、猿の惑星かパラレルワールドか期待を持たせて幕引きである。どうでもよいエピソード、気持たせした割にはただの精神錯乱とは、とにかく長ーい船旅でこちらも眠たくなりました。
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