「演出は文句無しの楽しさ。だが、脚本はもう一捻り欲しかった。」ヴェノム アルさんの映画レビュー(感想・評価)
演出は文句無しの楽しさ。だが、脚本はもう一捻り欲しかった。
ヴェノム2を前に再鑑賞。最初に観たのは飛行機の中だったので、改めて家で落ち着いて観た感想。
悪役のイメージが強めのトム・ハーディがコミカルにダメ男を演じているのが楽しい。そこに"バディ"の様にヴェノムが絡んでの掛け合いが、緩い漫才の様で心地良い。
利害の一致、ある種の友情。だが、イマイチストーリーの薄さが気になってしまう。MARVELの中でも少し異質な軽さ。せっかくのミシェル・ウィリアムズも少し浮いていた感がある。
そんな軽さの中に1人でガチなリズ・アーメッドが好演。『ナイトクローラー』『ゴールデン・リバー』など素晴らしい演技だったが、今回も頭脳明晰でサイコな役がとにかく似合う。
ストーリーとしては至極普通な展開で、分かりやす過ぎる伏線。『スパイダーマン』の延長線でとりあえず抑えておくくらいか。
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