劇場公開日 2018年11月2日

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「【続編が待ち遠しい。久しぶりに映画館で観たいと思ったエンタメ映画】」ヴェノム 3104arataさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【続編が待ち遠しい。久しぶりに映画館で観たいと思ったエンタメ映画】

2021年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

興奮

・2018年公開のアメリカのスーパーヒーロー映画。
・スパイダーマンの宿敵として有名なマーベル・コミックのキャラクター「エディ・ブロック(ヴェノム)」の実写化映画。
・記者として働く主人公エディ・ブロックは、表向きは健全だが裏ではホームレスを利用して人体実験を行うライフ財団を追い詰めようとするが、権力に負けて職をなくし、恋人もなくしてしまう。半年後、知り合いがそのライフ財団に使ったことを知り、助け出そうと施設に向かうと、施設で研究対象となっていた地球外生命体(=ヴェノム)に寄生される。それを知ったライフ財団リーダーのドレイク(その力を手にしたいドレイク)に追われるエディ という大枠ストーリー。

[お薦めのポイント]
・エグイ身形のヴェノムが好きになってしまう妙
・ヴェノムとエディの関係が素敵
・戦闘シーンがかっこよい

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[物語]
・前情報なしに観ました。なんとなく「アメコミの悪モンスター」だと思っていましたが、全然違いましたね。笑 人情味あふれるモンスターじゃないですか。しかも、スパイダーマンと異なるのが、エディに寄生したモンスター「ヴェノム」そのものが意思を持つ人間のような生命体。つまり、2人で1人の状態。喧嘩しあいながらもどこか心が通じ合っているエディとヴェノム、その構図が良い。
・ヴェノムのような寄生虫は1体だけでなく、同じ種族の複数のモンスターが地球を征服しようと潜んでいた。が、ヴェノムは寄生したエディに感化されて、地球を同種族から守りたいと思うようになる。そのベースストーリーは素敵な流れで好きです。しかし、ヴェノムがそう心変わりしたきっかけが少し弱く感じてしまいました。 おそらく、そこはそんなに重要ではなくて、そういう流れの中で、ヴェノムとエディが協力して、ライフ財団や同種族の敵に立ち向かう姿、がエンタメ的な見どころなのかなぁ、と理解しました。そして、その通りに面白く観れるエンタメ映画でした。

[演出×映像]
・寄生虫としてのスライムのような粘っこく糸を引く感じが、ものすごくリアルに、作り物感を感じないくらいリアルに表現されています。これが戦闘シーンではスローモーションにされたりと、さらに細かく描かれるので、普通にみれば気持ち悪い糸引く粘っこいものがかっこよくすら感じます。凄い、の一言です。もちろん、戦闘シーンのカメラワークやVFXもかっこよい。テクノロジーの進化を余すことなく取り入れており、今だからこそ観れる愉しめる映像だと思いました。
・人間を食べようとするヴェノムを諭すエディ。それを素直に受け入れるヴェノム。そんな二人のやり取りを観ているだけで、不思議と温かい気持ちになります。ポスターでは気持ち悪くエグイモンスターの映画、としか思っていませんでしたが、観終わったころには、そのモンスター(ヴェノム)が好きになってしまっています。ただ強いヒーロー、だけではなくドラマチックに共感させてくれる演出がとても良かったです。

[音楽]
・20世紀の有名SF映画のような壮大なBGMは、終盤の戦闘シーンをさらに盛り上げてくれます。物語ともしっかりあっていて、映像をさらに盛り上げてくれる素敵なBGMだと思いました。

[演技・配役]
・エディ役のトム・ハーディさん。調べてみると映画「レヴェナント:蘇えりし者」や「インセプション」など、観たことあるはずの映画に出演されていましたが、記憶には残っておりませんでした💦 しかし、今回のエディ役でどことなくイケてないけど正義感もある2枚目的な役柄がものすごくしっくり来ていてよかったです。エディはかっこよすぎてもNG!ヴェノムと一緒に試行錯誤しながら楽しく過ごしていくのがぴったりな気がします。

[全体]
・最近、AmazonPrimeで色んな映画を観ていましたが、久しぶりに、「映画館で観るべきだった!」と思えるエンタメ要素満載の映画に出会いました。そのキモエグイポスターから観るのをためらっていましたが、実際に観てみると面白さとキャラクターの愛嬌の良さで一気に好きに。食わず嫌いは良くないな、と改めて感じさせていただきました。
・また、登場人物がどの人も憎み切れないところ(完全な悪者がいないところ)も好きなポイントでした。エディの元婚約者のアンも、そのアンが現在交際している医師のダンも、皆優しい。ライフ財団のドレイクですら、人類の先をどうにかできる信じているがために狂人のようになってしまっているだけで、実はものすごい純粋な人間なのかと。戦争映画やサスペンス映画を観ていると、必ず滅茶苦茶悪い奴がいて、その胸糞感がありますが、この映画では一切胸糞感を感じることなく楽しめるエンタメ映画でした。
・どうやら、2021年に続編も登場するようなので、今度こそ、久しぶりに映画館で思い切り楽しみたいと思います!ありがとうございました。

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3104arata