劇場公開日 2018年11月2日

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「「We..are..VENOM...!」」ヴェノム タミヤ・ユウさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5「We..are..VENOM...!」

2018年11月4日
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このフレーズ結構好きです(笑)
予告編で流れてた映像の中で主人公が言ってた台詞なのですが

僕は、スパイダーマンの悪役である「ヴェノム」を主人公にした映画だと聞いた時に「面白そう!」と直感的に感じました。
日本版の「最悪」というキャッチコピーで印象的なポスター、予告編で出てくるヴェノムの残虐性等、マーベル作品として「デッドプール」や「ローガン」とはまた違った異彩を放つ作品を期待していたのですが、
うーん...ゴメンなさい!
正直僕はあまり楽しめなかったです
期待しすぎたのかな(^_^;)

この映画、アクションはかなり好きでした。
ヴェノムに侵食されたトム・ハーディの体から出てくる物体を駆使して敵と戦うときは、トリッキーで迫力のあるものを魅せてくれました。

また、予告編でもあった市街地でのカーアクションは本当に凄かったです!
主人公とヴェノムのバディを組んで協力し合うのですが、息の合ったチームワークもみれて、なおかつ迫力のある車の破壊やスリルある追跡が好きです。

トム・ハーディの気弱な感じも新鮮で良かったです。
いつもの彼は「怒りのデスロード」や「ダークナイト ライジング」のような強いイメージでしたが、今作は良い意味で新鮮です。

ただ、全体的に微妙と感じる部分も多かったです。

最初のヴェノムになるまでが結構長く、かといってあまり面白いとは思えなかったので、結構退屈に感じました。

また、さっきアクションが良かったとは言ったものの、ラストのメインの敵と戦うシーンが短く、あっさり終わってしまいました。
中盤のアクションシーンが長めだったので、個人的にもう少し長くしてほしかったです。

そして、これが自分の楽しめなかった最大の部分なのですが、ヴェノムの残虐でダークな所があまり感じられなかったです。
「スパイダーマン3」で出てきた時のヴェノムはもっと怖さと凶悪さが滲み出ていたので、そのイメージが強かったので否定的に観てしまったのかもしれないです。
ただ、この映画のコンセプト的にも予告の感じも「ヴェノムの残虐さ」を全面に押し出していたし、自分もヴェノムはそういうイメージが強かっただけにだいぶ物足りなかったです。

一応この映画にはPG12の年齢規定は付いていました。本編も体を食べるシーンがあるのに全くそれらを映さないから、全然グロくも無くて拍子抜けしてしまいました。
トーンもコミカルなのかシリアスなのかも解らなくて、全体的にどっち付かずでした。

ただ逆に、残酷なシーンやダークなトーンが好きじゃない人にとってはこの映画は楽しめるものとなってる印象です!
そういう人も観れる映画なので、結構家族でも楽しめると思っています。

ただ、個人的にはダークなトーンでヴェノムの残虐さが観たかったので正直微妙でした。

(余談)
自分はきっと、シリアスなヒーローものが好きなのかもしれないです。
現に好きなアメコミ映画もシリアスな作品が多いですし。
恐らく初期のシリアスな仮面ライダーシリーズや小さい頃の戦隊ものを観てきた影響かもしれません(笑)

タミヤ・ユウ