「ちぐはぐな作品」ヴェノム ユージーンさんの映画レビュー(感想・評価)
ちぐはぐな作品
かなり前から期待していたので初日に鑑賞してきました。
スパイダーマンシリーズの中で、一番の人気を誇る敵、ヴェノム。それをトム・ハーディ主演でやるとなれば、観に行かないわけにはいきません。
が、正直、微妙でした。
スターウォーズ エピソード8を観た時と似た感情が湧いてきました。
というのも、
あまりに脚本のノリが軽く感じたのです。
もっとシリアスな作品に仕上がっているとばかり思っていました。
とにかく、キャラクターの設定に違和感を覚えました。
勝手な意見ですが、
主人公であるエディも、エイリアンであるシンビオートのヴェノムも、妙に優しすぎる印象を受けました。個人的には、どちらにも、身勝手な正義、あるいは突き抜けた悪、といったものを期待していたのですが、割と主人公は正義漢だし、ヴェノムも聞き分けがよくて、拍子抜けでした。
また、キャラクターの年齢設定が若いのか、主演のトムと恋人役のミシェル・ウィリアムズの双方が、演じるには無理のある役だったように感じました。もっと、二十代後半の若手俳優を起用していれば、違和感なく観れたかもしれません。
映像技術や俳優の演技は申し分ないのですが、とにかく、脚本がいただけないというか、キャラの設定とキャスティングがミスマッチで、ちぐはぐな印象の残る作品でした。
それと、
これは私の知識不足なのか、
エンドロール後の映像は、一体なんだったのでしょう。あのショートムービーは、はたして必要だったのでしょうか……。
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