「生命が生まれる瞬間」アニマル・ベイビーズ 動物園で生まれた赤ちゃん りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
生命が生まれる瞬間
フランスの5つの動物園・牧場で、動物の赤ちゃんが生まれるまでを記録したもので、動物たちを取り巻く人々も同時に描かれています。
登場するのは、キリン、アザラシ、ペンギン、ロバ、トラ・・・
キリンは動物園にお客がいる目の前で出産を始めてしまいますが、動物たちに介入しないという動物園の方針で、とにかくヤキモキするしかない情況。そして、生まれたキリンの赤ちゃん、片方の前脚の蹄がしっかりしていない・・・
アザラシは二頭。片方のアザラシは前回、死産の経験がある。今回は、出産前に妊娠の検査を受けさせたい・・・というところから始まり・・・
ペンギンは、万全を期して最終的には人工ふ化とするのだけれど、途中までは親ペンギンに卵を温めさせます。しかし、無精卵の場合もあるので、まずは検査から・・・
ロバを飼育しているのは、脱サラで始めた夫婦。ロバの乳が牧場の大事な収入源だけれど、ロバは子どもの世話をしているときにしか乳を出さない。今回は2頭のロバが妊娠しているのだが・・・
トラを飼育しているのは、元サーカス団員の男性一家。大型ネコ科の動物を飼育し、ショウをみせている。さきに生まれたライオンの子どもはすくすくと成長し、飼育担当は13歳の娘。この娘は将来、父親のような猛獣使いになるために訓練をしている・・・
と、なかなか見応えのある内容。
ただただ、カワイイ動物の赤ちゃんが登場して、カワイイかわいいカワイイというだけではありませんでした。
そうそう、テレビでよくやっている、動物たちのおもしろい(めずらしい、もしくは人間に近い)行動を擬人化してキャッキャッといるのは、動物虐待なのではないかしらん、と個人的に思っているのですが、本作にはそういう点がなく、好意的に感じました。
なお、収録作品には製作者等のクレジットがまるでなく、突然はじまり、突然おわったので、面食らいました。
また、本作はビデオオリジナル作品のようです。