「最高の娯楽映画!幸せはキャラメルの味!」カツベン! ホシ☆ケンさんの映画レビュー(感想・評価)
最高の娯楽映画!幸せはキャラメルの味!
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「かつて映画はサイレントの時代があった。しかし、日本には真のサイレント時代はなかった。なぜなら活動弁士と呼ばれる人々がいたから」(稲垣浩監督)
これは日本映画にとって誇りになる歴史の一片だと‥僕は思います。
映画の面白さが弁士の力量に大きく関わっていた時代。‥数年前に僕は実際に弁士付きの映画を観ました。この作品にもそのシーンが出ていた「ノートルダムのせむし男」でした。ひとりの弁士が登場人物によって声を使い分けてテンポ良く映画に彩りを加えていくその姿はカッコよく、芸術のひとつのジャンルと言って良いと思うほどでした。
映画のひとつの楽しみ方として後世に伝えるべき!そう思います。「カツベン!」を観ても同じことを思いました。
僕はこの映画を観てストーリーよりも、キャスティングや周防監督の見せ方が本当に楽しいし、面白いなぁ‥と感じました。その化学反応たるや抜群!どの俳優さんがスクリーンに出ていても面白かったです。飽きる事がない。最後の人力車カーチェイスも不便さをおかしさに変えてドタバタドタバタ。チャップリンみたいでした。
最高の「娯楽映画」!
映画の持つ魅力の基本を魅せてもらいました。
キャラメルのエピソードも良かったですね。「幸せはキャラメルの味」は物理的に恵まれた現代社会に生きる僕たちに向けられたメッセージのように思います。
周防正行監督に感謝!
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